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シークレットスペイサイドの種類と味わい、おすすめの飲み方

2023.08.30 / 最終更新日:2023.08.30

シークレットスペイサイドは、スペイサイド地域にある蒸溜所の希少な原酒をピックアップしたシングルモルトのスコッチウイスキーを販売するシリーズです。

スペイサイドには数多くの蒸溜所が密集していますが、そのなかでもペルノリカール社が4つの蒸溜所をピックアップしており、中には現存しない蒸溜所のシングルモルトまで販売されています。

全体的に熟成年数が非常に長いため、シングルモルトが好きで、長い熟成年数を経た珍しいウイスキーを飲みたい方におすすめです。

この記事では、シークレットスペイサイドの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • シークレットスペイサイドの種類と味わいを紹介
  • シークレットスペイサイドのおすすめの飲み方を解説

シークレットスペイサイドとは

シークレットスペイサイドは、ペルノリカール社が販売するスペイサイドのシングルモルトウイスキーのシリーズです。

ピックアップした蒸溜所の共通点は個性が際立っていることであり、その中でも希少な長期熟成の原酒のみをシークレットスペイサイドとして販売しています。

具体的には、ロングモーン、キャパドニック、グレンキース、ブレイズ・オブ・グレンリベット(ブレイヴァル)の4つの蒸溜所がピックアップされています。

シークレットスペイサイドの概要と製造方法を見ていきましょう。

シークレットスペイサイドの概要

スペイサイドは、現在のスコットランドのウイスキー製造における中心地ともいえる場所であり、数多くの人気のシングルモルトが販売されています。

マッカラン、グレンリベット、グレンフィディックなど、フルーティーで飲みやすいウイスキーが人気を集めています。

しかし、人気のシングルモルトは一握りであり、シングルモルトとしての販売数は少なくブレンデッドの原酒の製造に徹している蒸溜所もあれば、すでに閉鎖してしまった蒸溜所も存在します。

シングルモルト愛好家であれば、飲んだことがない蒸溜所の上質なシングルモルトを飲んでみたいと思う方も多いことでしょう。

このように今までほとんどのウイスキー愛好家に知られてこなかった蒸溜所の希少な長期熟成銘柄を飲めるシリーズがシークレットスペイサイドです

シークレットスペイサイドでは、熟成年数は最低でも18年以上と定めているため、一番熟成年数の若い銘柄を含めて希少なボトルとなっています。

スペイサイドモルトを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

「スペイサイドモルト」ウイスキーの特徴とは? おすすめ銘柄10選

シークレットスペイサイドの製造方法

シークレットスペイサイドにピックアップされたのはペルノリカール社が所有または過去に所有していたロングモーン、キャパドニック、グレンキース、ブレイズ・オブ・グレンリベットの4つの蒸溜所です。

しかし、キャパドニックはすでに閉鎖された幻の蒸溜所であり、ブレイズ・オブ・グレンリベットはすでに改称されブレイヴァル蒸溜所となっています。

ブレイヴァルに関しては、原酒を製造したタイミングがブレイズ・オブ・グレンリベット蒸溜所の時代であったことから、意図的に旧名のブレイズ・オブ・グレンリベットを名乗りました。

これらの蒸溜所で過去に製造され、ペルノリカール社が保有している希少性の高い長期熟成の原酒をシークレットスペイサイドとしてボトリングしています

シークレットスペイサイドを構成する蒸溜所の詳細をまとめたページを下記にまとめました。

シークレットスペイサイドの種類と味わい

シークレットスペイサイドの種類と味わいを紹介します。

  • ロングモーン 18年
  • ロングモーン 23年
  • ロングモーン 25年
  • キャパドニック 21年
  • キャパドニック 25年
  • キャパドニック 30年
  • キャパドニック ピーテッド 18年
  • グレンキース 21年
  • グレンキース 25年
  • グレンキース 28年
  • ブレイズ・オブ・グレンリベット 25年
  • ブレイズ・オブ・グレンリベット 27年

ロングモーン 18年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/en/collection/longmorn/

ロングモーン 18年は、ペルノリカール社が所有するロングモーン蒸溜所の18年以上熟成した原酒を使用した銘柄です。

クリーミーなトフィーの甘い香りが感じられ、洋ナシとマンゴーのようなフルーティーな味わいが感じられます。

熟成年数がシークレットスペイサイドのなかでも短く、定番の商品となっています

ロングモーン 23年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/en/collection/longmorn/

ロングモーン 23年は、18年物よりもワンランク上のボトルとなるロングモーンです。

ミルクチョコレートと柑橘系のアロマが感じられ、洋ナシとショウガのスパイス感が感じられる複雑な風味を持ちます。

18年物でロングモーンを飲んで気に入ったのであれば、飲み進めたい1本です

ロングモーン 25年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/en/collection/longmorn/

ロングモーン 25年は、シークレットスペイサイドのロングモーンのなかでも最高クラスの熟成年数を持ち、カスクストレングスでボトリングされています。

プラムのフルーティーさとシナモンのスパイシーな香りが感じられ、強い甘みのなかにほのかに感じられる複雑なフレーバーが特徴的です。

最高レベルのロングモーンを飲みたい方は、25年物を選ぶようにしましょう

ロングモーンとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

キャパドニック 21年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/ja-jp/collection/caperdonich/

キャパドニック 21年は、ノンピートの21年以上熟成させた原酒を使用したシークレットスペイサイドコレクションでも幻の蒸溜所と呼ばれている閉鎖蒸溜所のシングルモルトです。

オレンジの皮のような香りがあり、洋ナシのフルーティーさとハーブのフローラルさが感じられます。

キャパドニックはシークレットスペイサイドでもノンピートとピーテッドの両方がリリースされている銘柄であり、ノンピートでスタンダードとなるキャパドニックがこちらのボトルです

キャパドニック 25年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/ja-jp/collection/caperdonich/

キャパドニック 25年は、25年かつノンピートの原酒を使用したキャパドニックです。

フルーティーでナッティな香りが感じられ、シナモンのスパイシーさと甘く心地よい味わいが感じられます。

21年と25年は、ピーテッドで同等の年数がラインナップにあるため、間違うことがないように注意が必要です

キャパドニック 30年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/ja-jp/collection/caperdonich/

キャパドニック 30年は、30年以上の熟成期間を経た長期熟成のキャパドニックであり、ノンピート・ピーテッドを含めて最も熟成年数の長いボトルです。

ハチミツと樽由来のオークの香りが心地よく、贅沢さを感じる甘いフルーツのフレーバーと、やさしさを感じるスパイス感のある洗練された味わいを感じられます。

キャパドニックのなかでも最も熟成年数が長く、高い完成度を持つ銘柄を飲みたい場合はこちらのボトルを飲んでみましょう

キャパドニック ピーテッド 18年

画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000013352

キャパドニック ピーテッド 18年は、18年・21年・25年でリリースされているピーテッド銘柄のなかで一番熟成年数の若い銘柄です。

フルーティーさとスモークが同居し、個性が感じられますが、全体的には穏やかな味わいに仕上がっています。

ピーテッドも同様に3種類のラインナップがリリースされているので、スモーク香があるほうが好きな方はピーテッドのキャパドニックを選びましょう

キャパドニックの種類と味わい、おすすめの飲み方

グレンキース 21年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/ja-jp/collection/glen-keith/

グレンキース 21年は、ストラスアイラ蒸溜所の陰に隠れ続けていた第二蒸留所であるグレンキースの原酒を使用したボトルです。

モモのような甘い香りが感じられ、フルーティーさとアーモンドの香ばしさが同居しています。

グレンキースを初めて飲むならシークレットスペイサイドの21年物から試してみましょう

グレンキース 25年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/ja-jp/collection/glen-keith/

グレンキース 25年は、21年物のワンランク上の25年以上熟成させたグレンキースとなっています。

りんごとマーマレードの香りにショウガのスパイスが効いており、バニラカスタードのような甘い味わいが特徴的です。

ワンランク上のグレンキースを飲むなら、こちらの銘柄も飲み進めていきましょう

グレンキース 28年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/ja-jp/collection/glen-keith/

グレンキース 28年は、グレンキースのなかでも最高クラスの熟成年数を持つ、シークレットスペイサイドのシングルモルトです。

フルーティーな香りのなかに焦がしたオークや強いスパイス感が感じられ、スペイサイドらしいフルーティーな味わいだけでなく個性のあるフレーバーが感じられます。

シークレッドスペイサイドのグレンキースのなかでも最高レベルのボトルを飲みたい方におすすめです

グレンキースの種類と味わい、おすすめの飲み方

ブレイズ・オブ・グレンリベット 25年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/ja-jp/collection/braes-of-glenlivet/

ブレイズ・オブ・グレンリベット 25年は、過去のブレイズ・オブ・グレンリベット蒸溜所の時代に製造された25年以上熟成させた原酒を使用しています。

熟したメロンのような甘い香りに、ココナッツの風味を感じるクリーミーな味わいが楽しめます。

現在はブレイヴァルに改称していることから、今後は製造されることがないブレイズ・オブ・グレンリベット時代の希少な原酒が飲めるボトルとなっています

ブレイズ・オブ・グレンリベット 27年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/ja-jp/collection/braes-of-glenlivet/

ブレイズ・オブ・グレンリベット 27年は、シークレットスペイサイドコレクションではほかに設定されていない27年物のウイスキーです。

りんごとオーク由来のナッツの香りがあり、バタースコッチの風味を感じさせる甘くてクリーミーな味わいをしています。

ワンランク上のブレイズ・オブ・グレンリベットを飲みたい方はこちらの銘柄を飲み進めるようにしましょう

ブレイズ・オブ・グレンリベット 30年

画像引用:https://www.secret-speyside.com/ja-jp/collection/braes-of-glenlivet/

ブレイズ・オブ・グレンリベット 30年は、ブレイズ・オブ・グレンリベットのなかでも最高クラスの熟成年数を持つ銘柄です。

マンゴーとショウガのスパイシーなアロマに、濃厚なフルーツの味わいが感じられ、甘い余韻が長く続きます。

30年以上熟成させた長期熟成銘柄であるからこそ感じられる完成度があるため、最高クラスのブレイズ・オブ・グレンリベットを味わうならこちらの銘柄を選びましょう

ブレイヴァル(ブレイズ・オブ・グレンリベット)の種類と味わい、おすすめの飲み方

シークレットスペイサイドのおすすめの飲み方

シークレットスペイサイドは、シングルモルトの長期熟成銘柄であることから、基本的にはストレートで味わうようにしたいところです。

スペイサイドのフルーティーで甘い味わいで、飲みにくい要素を感じにくいためストレートで飲むのが良いでしょう

今後製造されることがない銘柄もあり、非常に希少なウイスキーとなっているため、できる限りゆっくりと味わいたいところです。

ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

まとめ

シークレットスペイサイドは、スペイサイドでも閉鎖蒸溜所を含む非常に希少な原酒をボトルにした長期熟成のシングルモルトが飲めるシリーズです。

シングルモルトが好きな方で、熟成年数にこだわる方におすすめできるシングルモルトのシリーズとなっています。

シークレットスペイサイドでは、ロングモーン、キャパドニック、グレンキース、ブレイズ・オブ・グレンリベット(ブレイヴァル)のシングルモルトを飲むことができるので、気になる銘柄があればこのシリーズからシングルモルトを探してみましょう。

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