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高い成長率のウイスキー投資を蒸留所毎の年間資本成長率で分析する

2021.07.27 / 最終更新日:2022.05.06

カスクインベストメントの投資対象は、ウイスキーカスク(樽)ですが、世界中のウイスキーカスクが投資対象として適しているわけではありません。
今回は、世界のウイスキーの中でも、最も歴史が古く、ファンも多いスコッチウイスキーを投資対象としてご紹介させていただきます。

スコッチウイスキーは、スコットランド内でもエリアにより様々な特徴や違いがあります。さらに同一エリア内の蒸留所ごとでも大きく味が異なるため、ファンを飽きさせることがありません。
本記事では、そんなスコッチウイスキーの魅力やこれまでの成長率の実績などをご紹介させていただきますので、ぜひ投資対象として魅力的か、ご覧頂ければと思います。

世界のスコッチウイスキー

五大ウイスキー

ウイスキーは全世界あらゆる国で生産がされていますが、主に人気のある国5つに分類し、五大ウイスキーと呼ばれています。この国以外にも、各国ウイスキー作りは行っており、インドや台湾などが最近では有名になってきたかと思います。
下記に五大ウイスキーの代表銘柄を記載しますが、ご存知の銘柄もあるのではないでしょうか。ここ数年日本でもウイスキーブームに火が付き、Barでのウイスキー価格も急上昇しています。日本のジャパニーズウイスキーも、世界のウイスキー好きから非常に人気も高いですが、やはりスコッチウイスキーはその歴史の長さや、銘柄数では世界一を誇りますでの、根強いファンが世界中にいるでしょう。

世界五大ウイスキー(代表銘柄)
  • スコッチウイスキー
    (マッカラン、ボウモア、ジョニーウォーカー etc)
  • アイリッシュウイスキー
    (ブッシュミルズ、ジェムソン etc)
  • ジャパニーズウイスキー
    (山﨑、白州、響、竹鶴、イチローズモルト etc)
  • アメリカンウイスキー
    (メーカーズマーク、ワイルドターキー、ジャックダニエル etc)
  • カナディアンウイスキー
    (カナディアンクラブ、クラウンローヤル etc)

ウイスキーの製造基準

各国のウイスキーにはそれぞれ異なる魅力や特徴があり、製造基準についても、独自の基準が設けられています。
例えば、2021年4月に制定された、ジャパニーズウイスキーの製造基準を例を挙げると、日本国内で採取された水を利用し、日本国内で3年以上熟成かつ瓶詰めを行ったもの、など、これ以外にも細かい条件が必要となってきます。

今回ぜひ覚えていたきだいのは、、カスクインベストメントでの投資対象にもなっている、スコッチウイスキーの製造基準です。

ウイスキーの代名詞ともいえる「スコッチウイスキー」とは、イギリス北部のスコットランド地方で蒸留・熟成されたウイスキーの総称です。スコッチウイスキーは、イギリスの法律で厳密に定義されており、下記の主な条件を満たしたものが、スコッチウイスキーと名乗ることができます。

①原料は、水・酵母・大麦麦芽などの穀物を使用すること。
②スコットランド内の蒸留所で、糖化・発酵・蒸留をすること。
③アルコール度数94.8%以下で蒸留すること。
④容量700リットル以下のオーク樽に詰めること。
⑤スコットランド国内の倉庫で3年以上熟成させること。
⑥瓶詰め時の添加物は水と色調整のためのカラメルのみ。
⑦瓶詰め時のアルコール度数は40%以上であること。

ウイスキーの原料と種類

ウイスキーには、大麦麦芽(発芽した大麦)のみを原料とする「モルトウイスキー」と、トウモロコシ、小麦などの穀類と麦芽を原料とする「グレーンウイスキー」の二種類があります。モルトウイスキーのみで作られたウイスキーを「シングルモルト」と呼び、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンド(混ぜた)したウイスキーを「ブレンデッドウイスキー」と呼びます。
また、銘柄の違うモルトウイスキーをヴァッテイング(混ぜた)したウイスキーを「ヴァッテッドモルトウイスキー」と呼びます。

カスクインベストメントの投資先は、ウイスキーカスク(樽)になりますが、樽の状態で購入いただくのは、モルトウイスキーのみとなります。また、銘柄もシングルモルトとして有名な銘柄から、ブレンデッドウイスキーの主要原酒(キーモルト)として使用されるものなど、100種類以上の蒸留所からお選びいただくことになります。

また、スコッチウィスキーの特徴としては、下記が挙げられますが、製造に時間と手間をかけていくことで、価値が上昇する理由にもなっているのかと思われます。

・熟成期間が比較的長く、重厚な味わいとなる
・原料となる大麦を乾燥させる際に使用される「ピート(泥炭)」と呼ばれる燃料から出る、独特のスモーキーな香りがつく

地域別の特徴

スコッチウィスキーの蒸留所は、スコットランド内に約150以上あり、それぞれ独特な特徴を持つ6つの地域に分類されます。ウイスキーの味や香りの特徴だけでなく、投資という観点からも、蒸留所や地域は、カスクの価値やリターンに大きな影響を与えます。下記の通り、地域別の特徴についてご紹介をさせていただきます。

エリア 特徴
スペイサイド ハイランド地方東部の一部地区で、スコットランドの約150蒸留所のうち、半数近くを占める50以上の蒸留所が存在します。豊潤な風味とキレのあるピート香が特徴ですが、バランスが良く全体的に飲みやすいものが多いです。マッカランやグレンフィデックといった代表的な銘柄があります。
ハイランド スコットランドの北部の広大な地域を占めるハイランド地区。約40の蒸留所が存在します。ピートがきいて飲みごたえのあるものから、ピートを全く炊かずに造るものまで様々なモルトが存在します。グレンモーレンジィやダルモアといった代表的な銘柄があります。
ローランド スコットランドの南部のローランド地区。一般的な蒸留所では、蒸留を2回行うのですが、ローランドのオーヘントッシャン蒸留所は、蒸留を3回行う蒸留所として有名です。種類は多くなく、さらりとした味で飲みやすいのが特徴です。オーヘントッシャンやグレンキンチーといった代表的な銘柄があります。
キャンベルタウン スコットランドの南西部、アイラ島とハイランド地方の中間あたりに位置するキンタイア半島先端にある港町で、数少ない蒸留所ながらも「香り豊かで、オイリー、塩っぽい風味を持つこと」等のキャンベルタウンモルトの個性的な特徴があります。スプリングバンクやロングロウといった代表的な銘柄があります。
アイラ アイラ島はハイランドを囲む諸島の中で一番南にある島。小さな島ながら8つの蒸留所があります。そのすべてが海辺に建てられていることからもアイラモルトの特徴である潮の香りやヨード香を生み出しています。ボウモアやラフロイグといった代表的な銘柄があります。
アイランズ スコットランド周辺のアイラ島を除く諸島で造られています。それぞれの島に距離があることから、アイランズを特徴づけるようなものはありませんが、それぞれの蒸留所によって個性的なモルトが仕上げられています。タリスカーやハイランドパークといった代表的な銘柄があります。

 

地域別の資本成長率

エリア 2020年1月 2020年6月 2020年12月
スペイサイド 11.55% 11.74% 10.05%
ハイランド 10.62% 11.36% 9.69%
ローランド 12.91% 9.82% 7.00%
キャンベルタウン 16.06% 15.36% 13.79%
アイラ 15.57% 16.35% 15.02%
アイランズ 13.41% 14.60% 11.64%

スコッチウイスキーの地域別の特徴を知ったうえで、蒸留所の平均成長率を見ていきましょう。まずはスコットランド全体の蒸留所平均成長率は、年間約12.76%となっており、BC20 Whisky Index(代表的な20銘柄の指数)に含まれるすべての蒸留所は、予想資産成長率はプラスとなっております。

そして上記は、地域別のリターン率を表した表です。どの地域も10%前後の成長率で推移しており、特に人気の高いアイラ地区や、スプリングバンク蒸留所を置くキャンベルタウン地区などは、13%~15%ほどの成長率を記録しています。これは、スコットランド内の約150の蒸留所の平均値ですので、人気銘柄や有名銘柄などの成長率は、更に期待ができることが予想されます。

あくまでこれらの数値は参考ですが、スコッチウイスキーの市場成長性の高さや、市場の安定したリターンなどはこれからの投資家にとって非常に魅力的なものとなっています。

まとめ

カスクインベストメントは、成長性の高いスコッチウイスキーへの投資となります。各エリア毎に成長率は異なりますが、どのエリアも非常に魅力的な成長率となっており、投資家から近年注目される理由もお分かりいただけたかと思います。

そして、この成長率も年々上昇しており、今後の更なる成長を期待できるマーケットかと思います。ミレニアル世代という積極的に運用を行う若い世代の投資家も増えており、カスク価格の上昇も更に期待されます。
それでは、具体的にどのような仕組みでカスクインベストメントが出来上がっているかを、下記にてご紹介させていただきます。

https://dearwhisky.com/knowledge/cask-investment-structure/

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