今回は、10月8/9日に開催された静岡クラフトビール&ウイスキーフェア 2022にて、 井川蒸溜所 所長の瀬戸泰栄さんへインタビューを実施したので、その様子をお伝えします! 当日のイベントの様子についてはこちらから!
井川蒸溜所さんは静岡クラフトビール&ウイスキーフェア初参加となりますが、 参加を決めたきっかけ、イベントへの思いについてお聞かせください!
瀬戸さん – ガイアフローの中村さんからお誘いいただいたのがきっかけです。 私たちの基本路線としては、長熟のウイスキーを目指しています。ですので、現段階ではあまり商品として出すつもりはなかったのですが、1年半という熟成期間が中長期的に見て、どのくらいの位置にいるのかをファンの皆さんに知っていただく良い機会だと思い、参加をきめました。
ありがとうございます! ひとつのアセスメントのような意味合いも兼ねているんですね!
瀬戸さん – そうですね。今の段階ではありますが、私たちがそれなりに美味しいなと思ったものを、一般のお客さんはどう評価してくれるのかを客観的に捉えられる機会でもあると考えています。
井川蒸溜所さんの開設のきっかけ、これまでの歩みについて教えてください!
瀬戸さん – 昔から、山を保有していまして、そこで林業をしていたのですが、近年、その山をもっと活かせる方法がないか模索していました。そこで、山の自然・空気・水を活かすことができるものとしてウイスキー造りが挙げられました。そこから準備を始め、2020年にようやく蒸溜所が立ち上がって、今2年が経過しています。現在も造りの仕込みなどを色々変化させて、味をアップグレードさせながら、今道半ばの状態といったところです。
井川蒸溜所さんのように新しくウイスキーの蒸溜所を立ち上げるケースが日本でも増えてきていると思います。 昨今の日本のウイスキー業界の盛り上がりについて蒸溜所の方としてどう感じていますか?
瀬戸さん – 1つの産業が限られた地域の中で、競争が激しくなるという見方もできますが、一方で、共存・共栄していくこともできるのかなと思います。例えばスコットランドのスぺイサイドは、1つの地域に沢山の蒸溜所が集中していますが、お互いの個性を認め合って共存しています。それがウイスキー業界の発展にも繋がっているし、産業・観光資源としてもその地域に貢献しています。日本の中でも多くの方が蒸溜所を開設し、それぞれが個性を持ったウイスキーを造り始めています。蒸溜所の人間としてはとても面白い時代になったなと感じています。
日本全体が、スぺイサイドのように多くの蒸溜所が共存・共栄する、ウイスキー文化の拠点になれるかもしれませんね!
瀬戸さん – そうですね。 やはり多様性を認め、それぞれの個性を尊重し合うことが重要ですね。 気に入らないからまずいのではなく、個性を認め合うことがウイスキー業界の発展にも繋がると考えています。 造り手としては、ウイスキーを愛し、誠意を込めて実直にウイスキー造りをすれば、多くの方に手に取っていただけるウイスキーを造ることができると考えています!
最後に、井川蒸溜所さんの今後の目標についてお聞かせください!
瀬戸さん – 井川蒸溜所は標高が高く、冷涼で、長熟に向いた環境が特徴です。ウイスキー造りは資金繰りなどがとても難しいビジネスですが、長熟の心休まるようなウイスキーを造っていくことが目標です。
本日はお忙しい中ありがとうございました!
以上、井川蒸溜所・瀬戸泰栄さんへのインタビューでした! 次回の記事もお楽しみに!
井川蒸溜所概要 【社名】 十山株式会社 【蒸溜所名称】井川蒸溜所 【場所】静岡県静岡市葵区田代 大春木1299-1 【公式HP】https://juzan.co.jp/contents/ikawadistillery/
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