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【独占インタビュー】スコッチウイスキーブランドアンバサダーのサイモンさんにインタビュー!<第2弾>

2024.01.17 / 最終更新日:2024.01.17
【独占インタビュー】スコッチウイスキーブランドアンバサダーのサイモンさんにインタビュー!<第1弾>

ペルノ・リカール グループの日本拠点であるペルノ・リカール・ジャパン株式会社にて、シーバスリーガルやザ・グレンリベットをはじめとするスコッチウイスキーのブランドアンバサダーを務めるサイモン・ダーヴェニーザさんに独占インタビューをいたしました!

第2弾となる今回は、サイモンさんが日本に来たきっかけやウイスキーに魅了された理由、そしてアンバサダーを務めた背景やこれからの目標まで様々な想いをお伺いしました。
ここでしか知ることのできないサイモンさんの知られざる想いまでぜひお見逃しなく!

併せてお読みください!

ブランドアンバサダー サイモン・ダーヴェニーザさんについて

サイモン・ダーヴェニーザさんのご紹介

オーストラリア出身で、高校生や大学生の頃に日本に交換留学として来日し、その後大学卒業後も様々な国を回り、現在は日本を中心にご活躍されています。
接客やカクテルを通じてお客様の反応を肌で感じる面白さや、お客様に喜んでいただく楽しさを感じ、2021年よりシーバス・ブラザーズ社ブランドアンバサダーを務められ、イベントやバーテンダーさんとの共同企画などをはじめ幅広く活動しています。「人とウイスキーを繋げる」アンバサダーという仕事を通じて、国内外問わず多くの方々にウイスキーの魅力を届けています。

シーバス・ブラザーズ社スコッチウイスキーブランドアンバサダーのサイモン・ダーヴェニーザさん

サイモンさんご自身について

初めての日本は高校生の頃

Dear WHISKY:
初めて日本にいらっしゃったのは何歳の頃だったのですか?

サイモンさん:
私はオーストラリア出身でしたが、17歳の頃に日本の愛知県に3ヶ月ほど交換留学で来ました。

Dear WHISKY:
17歳の頃だったのですね!なぜ日本に行こうと思ったのですか?

サイモンさん:
実は、中学生の頃から日本語を勉強し続けていました。そうした中で、実際の日本を見てみたいと思い交換留学を決意しました。

Dear WHISKY:
留学以前から日本語を学んでいらっしゃったのですね。初めての日本は率直にどのような印象を抱きましたか?

サイモンさん:
最初は正直日本にとても興味があったわけではありませんでした。しかし、日本に来てから土地柄や雰囲気、日本人の方々に感動して気付けば日本に魅了されていました。

Dear WHISKY:
ちなみに、愛知県以外の県などは行かれたのですか?

サイモンさん:
高校生の頃の交換留学では、あまり日本を巡ることはできませんでした。しかし、大学生の頃に日本の早稲田大学へ留学した頃から現在までに47都道府県全て巡りました。

Dear WHISKY:
大学時代も日本に!まさに魅了されたのですね!

学生時代のエピソードを語るサイモンさん

ウイスキーに興味を持ったきっかけ

Dear WHISKY:
ウイスキーに魅了されたきっかけは何でしたか?

サイモンさん:
初めてザ・グレンリベットを飲んだときに、今まで飲んでいたウイスキーとはまるで違うことに衝撃を受けその魅力に引き込まれました。

Dear WHISKY:
ザ・グレンリベットのどのような点に衝撃を受けたのですか?

サイモンさん:
香りが良い点や口当たりの優しさ、そして味わいのフルーティーさなど、今まで感じていたウイスキーのイメージが一新されました。
当初、「ウイスキーを飲んでいる人=かっこいい」というような印象を抱いていたため、私もウイスキー通が好きなアイラ地域のウイスキーを飲んでいました。最初からピートの効いたウイスキーを飲んでいたため、正直なところあまり魅力を感じることができませんでした。

Dear WHISKY:
そのような印象を覆したのが、ザ・グレンリベットなのですね!

サイモンさん:
ザ・グレンリベットによって印象が変わったからこそウイスキー自体にも魅了され、気付けば今ではアイラウイスキーも好んで飲んでいます!

ザ・グレンリベットから始まったサイモンさんのウイスキー人生

バーテンダーという仕事との出会い

Dear WHISKY:
大学生の頃に東京にいた頃の一番の思い出は何ですか?

サイモンさん:
高田馬場の居酒屋で出会ったバーテンダーさんとの思い出です。当時、友人と飲みながらアルバイトを探しているという話をしていたら隣にいたバーテンダーの方に、「うちでバーテンダーをやるか?」と誘われてそこで働き始めました。
実は、日本でバーテンダーを務めたのが私のバーテンダー人生の始まりです。

Dear WHISKY:
日本でバーテンダーを始めたのですね!

サイモンさん:
そうですね!特に私はお客様と接することが大好きなので、自分の性格に合っている仕事です!

Dear WHISKY:
今でもそのバーテンダーの方とは交流があるのですか?

サイモンさん:
有難いことに仕事が忙しいので年に3回ぐらいしか機会がないのですが、高田馬場に行くときは必ずその方に挨拶をするようにしています。

バーテンダーになった頃を思い出しながら当時を振り返るサイモンさん

スコッチウイスキーブランドアンバサダーについて

アンバサダーに就任したきっかけ

Dear WHISKY:
サイモンさんはいつからシーバス・ブラザーズ社のスコッチウイスキーブランドアンバサダーを務めているのですか?

サイモンさん:
2021年にスコッチウイスキーブランドアンバサダーに就任させていただきました。
ブレンデッドスコッチウイスキーであるシーバスリーガル以外に、ザ・グレンリベットやローヤルサルート、アベラワーなどのブランドも担当しています。

Dear WHISKY:
ブランドアンバサダーになるきっかけは何かあったのですか?

サイモンさん:
ブランドアンバサダーに就任する前は、渋谷にあるTRUNK (HOTEL)内にあるTRUNK (BAR)というところで、バーテンダーとしてカクテル開発などを行っていました。私が次のキャリアを考えていた時に、親しくさせていただいていた前任のスコッチウイスキーアンバサダーの方に声をかけてもらったことがきっかけです。

Dear WHISKY:
前任のスコッチウイスキーブランドアンバサダーの方と面識があったのですね。

サイモンさん:
特にペルノ・リカールが取り扱うジンやテキーラが好きだったため、その繋がりからも親しくさせていただきました。

Dear WHISKY:
ブランドアンバサダーとして声がかかった際はどのようなお気持ちでしたか?

サイモンさん:
多くの方々にウイスキーの魅力を届けるブランドアンバサダーという仕事はもちろん、スコッチウイスキーも心から好きだったので嬉しい限りでした。

多種多様なペルノ・リカールのお酒が並ぶ

アンバサダー就任直後の苦労

Dear WHISKY:
アンバサダーに就任後、何か苦労はございましたか?

サイモンさん:
私は2021年の9月に就任したのですが、ちょうど新型コロナウイルスが猛威を振るっている最中でした。そのため、バーの訪問や挨拶回りが出来ないため苦労しました。

Dear WHISKY:
当時ならではの苦悩ですね。その後はいかがでしたか?

サイモンさん:
イベントも緊急事態宣言中や宣言が終わってしばらくの間は、オンラインや対面でも出来る限り話しをしないなど、コミュニケーションが取りにくい環境でしたね。

Dear WHISKY:
コロナが落ち着くのにはかなり時間がかかりましたね。最近のイベントではいかがですか?

サイモンさん:
イベントで知り合った方からお仕事の依頼をしていただくことや、イベント後にバー開拓をしやすくなりました。そして念願のバー訪問も行えるようになりました。

Dear WHISKY:
実際にバー訪問やバー開拓をしてみてどのように感じましたか?

サイモンさん:
シーバスリーガルの魅力を教えていただいたり、シーバスリーガルに向けた愛などをお伺いすることができました。皆さんが感じていることに直接触れることができ、とても感謝しています。

バー訪問での会話を思い出して笑顔が溢れるサイモンさん

コロナ禍だからこそ可能だったこと

Dear WHISKY:
新型コロナウイルスの感染が拡大していた時期に意識して取り組んでいたことはありますか?

サイモンさん:
より一層ウイスキーの勉強に励んでいました。

Dear WHISKY:
ウイスキーの勉強とはどのようなことをされていたのですか?

サイモンさん:
シーバス・ブラザーズのある本国とのミーティングやE-learningの機会を活かしたり、自分自身でも本などで勉強したりしていました。

ブランドアンバサダーという仕事にかける想い

Dear WHISKY:
ブランドアンバサダーの仕事において、大切にしているお考えはありますか?

サイモンさん:
お客様やバーテンダーの方など、多くの方との「繋がり」を大切にしています。
お客様の生の声やバーテンダーの方のシーバスリーガルへの愛を聞くことも貴重な機会だと思うからです。私個人としても、多種多様な方々と繋がりお話をすることが非常に好きな時間です。

シーバスリーガルをテイスティングするサイモンさん

シーバスリーガルについて

バーテンダーからも高評価のシーバスリーガル

Dear WHISKY:
飲み手の方やバーテンダーの方とはどのようなお話をするのですか?

サイモンさん:
実際の商品の感想はもちろん、シーバスリーガルの魅力について語ってくださる方も多いですね。

Dear WHISKY:
印象的だったお話はありますか?

サイモンさん:
先日、シーバスリーガルが大好きなあるバーのマスターの方とお話させていただいたことがありました。その方は、2017年頃に行われたフォトコンテストに参加した際に、作品としてシーバスリーガルの写真を撮り出展して優勝されたそうです。

Dear WHISKY:
バーテンダーの方々と話している中でより感じる、シーバスリーガルの特徴は何ですか?

サイモンさん:
カクテルでの使いやすさだと思います。基本的にシーバスリーガルのウイスキーはピートを全く使わないか、ほんの少し使っているものが稀にあります。そのため、様々な材料と合わせやすく、それが飲みやすさや、滑らかさに繋がるのではないかなと思います。

左からシーバスリーガル 12年、シーバスリーガル ミズナラ 12年、シーバスリーガル ユニティカスク 12年

日本への敬意を込めたシーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ

Dear WHISKY:
シーバスリーガル18年 ミズナラ カスクフィニッシュというのはどのようなウイスキーですか?

サイモンさん:
18年以上熟成されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし、日本原産の希少なミズナラ樽でフィニッシュしたウイスキーです。このウイスキーは、日本限定で販売されています。

Dear WHISKY:
なぜ日本限定で販売されているんですか?

サイモンさん:
世界中にシーバスリーガルの愛飲家はいらっしゃるのですが、その中でも日本ではたくさんの方にシーバスリーガルを気に入っていただいています。その感謝の気持ちのような、贈り物のようなイメージで、以前のマスターブレンダーが日本限定商品を作ることを決めました。

Dear WHISKY:
どのような味わいのウイスキーですか?

サイモンさん:
ミズナラ樽で熟成している特徴があるため、シーバスリーガルの持つフルーティーでエレガントな味わいにクリーミーさとほのかなスパイス香が加わっています!また濃厚なジンジャーとチョコレートの複雑な味わいが深みのあるアロマと見事に調和し長い余韻が続くのも特徴です。

スコッチウイスキーの魅力

地域ごとに魅力があるスコッチウイスキー

Dear WHISKY:
シーバスリーガルをはじめとするスコッチウイスキーの魅力は何ですか?

サイモンさん:
スコッチウイスキーは様々な地域で造られていて、地域により味わいも異なります。特にスコットランドでは、スペイサイドやアイラで造られたウイスキーは他の地域で造られたウイスキーより特徴的です。

Dear WHISKY:
他のウイスキーとの違いは何ですか?

サイモンさん:
ジャパニーズウイスキーやアメリカンウイスキーなどは、造られた地域によって特徴が変わるというより、どのような材料を使ったかによって味わいが変わります。
例えばライ麦を使うのか、トウモロコシを使うのかで味わいが異なるということです。
一方で、スコッチウイスキーの場合には、材料は同じでも、造る地域が違うだけで異なった特徴になるという違いかつ魅力があります。「スコッチウイスキー」と一概には言っても、それぞれに特徴があるからこそ多種多様な楽しみ方ができることが魅力ですね。

新たな挑戦をし続けるスコッチウイスキー

Dear WHISKY:
シーバスリーガルで新たに挑戦していることはありますか?

サイモンさん:
『エクストラ』というシリーズは、これまでの商品や知見を踏まえて『遊んでみる』という想いから生まれました。今では5つのシーバスリーガル エクストラが世界中で販売されています。日本ではEコマース限定で、シーバスリーガル エクストラ13年 オロロソシェリーカスク、ラムカスクの2つの製品が発売されています。

Dear WHISKY:
5つのシーバスリーガル エクストラにはどのような違いがありますか?

サイモンさん:
テキーラ、ラム、ライ、バーボン、シェリーの5種類カスクをそれぞれ使っています。これらは、20年か30年の間に販売されました。シーバスリーガルは60年間に1つのウイスキーだけを販売していた歴史を持つので、この歴史と比べると早い期間で複数のことに挑戦し、商品販売を行っていることがわかります。

Dear WHISKY:
60年も長く1つのウイスキーのみを販売していたのですね!

サイモンさん:
他にもミズナラのようにある国限定のウイスキーも出てきています!

Dear WHISKY:
他にも何か新しい挑戦はされていますか?

サイモンさん:
私はザ・グレンリベットも担当しているのですが、こちらも色々なことに挑戦しています。例えばラムカスクやコニャックカスクなどを使いウイスキーを造っています。

3種類のシーバスリーガルとサイモンさん

サイモンさんが描くこれからのスコッチウイスキーと自分自身の未来

Dear WHISKY:
サイモンさん自身は今後のスコッチウイスキー業界の新たな挑戦についてどのようなことを考えていますか?

サイモンさん:
例えば、ジャパニーズウイスキーではこれまで通常はオーク樽を使用していましたが、例えばですが桜の樽など、新しい取り組み、凝った商品がこれまで以上にできるのではないかなと想像しています。

Dear WHISKY:
そのように日々変化するウイスキー業界の中で、アンバサダーとしてはどのような存在になっていきたいですか?

サイモンさん:
なにより1人でも多くの人にウイスキーの良さを知っていただきたいので、引き続き今の活動を通して想いを叶えられたらと思います。

ウイスキー業界と自分自身の未来を楽しそうに語るサイモンさん

Dear WHISKYの読者に向けてメッセージ

Dear WHISKY:
最後にDear WHISKYの読者の方にメッセージをお願いします!

サイモンさん:
ウイスキーをこれから飲まれる方には色々なものを試して、自身が1番好きだなと思うものを見つけていただきたいです。それがシーバスリーガルであればなお嬉しいです!
シーバスリーガルというブランド自体が他のブランドと比べても始めやすさがあるので、適しているとは思います。また、ザ・グレンリベットはスペイサイド地方で英国政府公認蒸留所の第一号になったことから「はじまりのシングルモルト」と言われています。
そのためブレンデッドウイスキーならシーバスリーガル、シングルモルトウイスキーならザ・グレンリベットからウイスキーを飲んでいただけたら嬉しいです。

ペルノ・リカール・ジャパン内の「CHIVAS」ルームで、日本限定のシーバスリーガル ユニティカスク 12年を持つサイモンさん

さいごに

以上、スコッチウイスキーのブランドアンバサダーを務めるサイモン・ダーヴェニーザさんへの独占インタビューでした!
アンバサダーを務めることになったきっかけやシーバスリーガル以外のスコッチウイスキーの魅力、これからの展望までお伺いさせていただきました。
ミズナラ樽で造られた日本限定のウイスキーやユニティカスク、エクストラシリーズなど、今後もシーバスリーガルが造り出すウイスキーから目が離せません!
サイモンさんありがとうございました。

併せてお読みください!

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