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【独占インタビュー】フルーツブランデー専門店 BAR B&F 店長 峰岸翔弥さん

2023.12.16 / 最終更新日:2024.04.01

Bar BenFiddichの2号店で、2017年に同じビルに誕生したBAR B&F。
日本初のフルーツブランデー専門店として、フルーツブランデーの魅力を発信し続けています。
今回Dear WHISKYはBAR B&Fで店長を務める峰岸さんに独占インタビューを行いましたので、その様子をお伝えします。峰岸さんのこれまでの歩みやフルーツブランデーの魅力についてお伺いしました!ぜひお楽しみください!

併せてお読みください!

BAR B&F について

Bar BenFiddichの2号店であるBAR B&Fは、フルーツブランデーや季節のフルーツカクテルを堪能できる場所です。店名のB&Fには、「Brandy Made From Fruits」という意味が込められています。店内では、太陽の光が豊富に差し込み、その美しい西日の中で、太陽の恵みをたっぷり受けたフルーツから作られたブランデーを存分にお楽しみいただけます。15時からオープンのため、昼下がりからお酒を楽しみたい方にとっても最高なお店となっております。

バーとしては珍しく開放的な窓があります。夕方になると西日が美しく差し込んでくるそうです。

BAR B&F 店長 峰岸翔弥さんのご紹介

峰岸翔弥氏。
友人の誘いで酒屋のアルバイトを始め、バーへの納品作業を通して、バーの雰囲気やバーテンダーの仕事ぶりに魅了される。2016年には株式会社オーチャードナイトが運営するカクテルワークス上野店でバーテンダーを始める。その後、憧れていた鹿山氏との出会いをきっかけにBar BenFiddichでのキャリアをスタート。2023年からはBAR B&Fで店長を務める。

BAR B&F 店長 峰岸翔弥さん

峰岸様ご自身について

学生時代とバーとの出会い

Dear WHISKY:
峰岸さんはどのような学生時代を過ごされていたのですか?

峰岸さん:
幼少期からずっと野球を続けていたので、高校でも運動系の道に進みました。大学卒業後は、地元の埼玉県警から内定をいただいたのですが、不慮の事故により内定を辞退しました。その後、友人の誘いで酒屋でアルバイトを始めました。

Dear WHISKY:
酒屋でアルバイトをされていたのですね!酒屋ではどのような仕事をされていたのですか?

峰岸さん:
バーやスナック、クラブなどへのお酒の納品作業がメインでした。その中でも、バーの雰囲気や営業前のバーテンダーの接し方がかっこいいと感じ、バーテンダーになりたいと思いました。

バーテンダーとしての歩み

Dear WHISKY:
最初はどちらのお店で働かれていたのですか?

峰岸さん:
株式会社オーチャードナイトが運営するカクテルワークス上野店です。当時、バーテンダーとしての経験がなかった私ですが、社長のご好意により採用していただきました。こちらで様々な経験を積み、最終的には店長を務めさせていただきました。

Dear WHISKY:
カクテルワークスさんで働かれていたのですね!その後、B&Fで働こうと思ったきっかけを教えてください。

峰岸さん:
カクテルワークスさんでは、多様なバーのスタイルを勉強することができました。その中で、自分の軸となる要素が欲しいと感じ、他の人があまり扱っていないフルーツブランデーを扱っているB&Fに魅力を感じました。また、以前から鹿山へ憧れていたこともあり、Bar Benfiddichへの入社を決めました。

よく飲まれるお酒

Dear WHISKY:
峰岸さんがよく飲まれるお酒はありますか?

峰岸さん:
普段はビールをよく飲んでいます。常陸野ネストをきっかけに、クラフトビールにはまっていて色々な種類のクラフトビールを飲んでいます。ウイスキーであれば営業終わりにアードベッグのハイボールを飲むのが好きですね。

アードベッグ 10年

バーテンダーとして大切にしていること

Dear WHISKY:
バーテンダーとして日課にされていることなどはありますか?

峰岸さん:
ストレッチを習慣化しています。手首や肩回りのストレッチを行い、関節の可動域を確認しながらシェイクでのバランス調整を大切にしています。毎日ストレッチを続けることで、シェイクの捻り具合を向上させることができます。

シェイクをする峰岸さん

Dear WHISKY:
カクテルを作る上で大切にしていることはありますか?

峰岸さん:
お客様にカクテルを飲んでいただく瞬間を想像することですね。私自身が美味しいと思うものを作るだけでなく、お客様の状況をイメージしながらカクテルを考えています。例えば、ネグローニを作る際は、当店ではタンカレーNO.10とトスカンヴェルモット、カンパリを使用していますが、お客様とのお話の中で、ベースをフルーツブランデーに変えたりしています。

スタンダードなネグローニに使用されるタンカレーNo.10(左)とトスカンヴェルモット(右)
トスカンヴェルモットは鹿山氏がアンバサダーを務めている。

フルーツブランデーとカクテルについて

フルーツブランデーの魅力とは

Dear WHISKY:
峰岸さんの考えるフルーツブランデーの魅力とは何ですか?

峰岸さん:
フルーツブランデーの魅力は、何と言ってもその「香り」です。フルーツブランデーは、味としては甘くなくドライですが、飲み込んだ後に胃から広がっている香りがとても良いです。カクテルにほんの少しスプレーするだけで、フルーツの香りをまとわせることができます。

Dear WHISKY:
峰岸さんのおすすめのフルーツブランデーを教えてください!

峰岸さん:
シンガニの「ロス パラレス」です。シンガニはボリビアの蒸留酒で、このボトルにはマスカットが約10kgほど使用されています。大量のマスカットがこのボトルに詰まっているというのは魅力的ですよね。こちらのボトルは私もアンバサダーを務めています。

マスカットのフルーツブランデー シンガニ ロス パラレス

Dear WHISKY:
大量のマスカットがこのボトルの中に詰まっているのは驚きですね!
ラベルの裏にBAR B&Fと書かれているように見えるのですが、こちらのボトルは特別なものなのですか?

峰岸さん:
日本に輸入されるボトルの中で、100本ほどラベルの裏にB&Fと付けていただきました。インポーターさんから蒸溜所の方に頼んで、作っていただいたものです。

Dear WHISKY:
他にもおすすめのフルーツブランデーはありますか?

峰岸さん:
フランスのアルザス地方で作られるフランボワーズを使用したフルーツブランデーです。フランボワーズのような木の実は、ベーススピリッツに浸漬して蒸留することで造られています。

フランボワーズのフルーツブランデー マスネ オードヴィ フランボワーズ ソヴァージュ

Dear WHISKY:
こちらもとても良い香りがしますね!

峰岸さん:
磯やのりのような香りも感じられて、面白いんですよ。実は磯やのりに含まれる香り成分とフランボワーズに含まれる成分は同じらしいです。

フルーツブランデーを使用したカクテル

Dear WHISKY:
フルーツブランデーを使用したカクテルでおすすめのものはありますか?

峰岸さん:
クラシックなカクテルのベースをフルーツブランデーに変えたものは沢山ありますね。私の好きなネグローニのジンをフルーツブランデーに変えたりしています。使用するブランデーによって味わいが変わるので、副材料も変えながらバランス調整をしています。

フルーツブランデーネグローニ

フルーツや野菜を使用したカクテル

Dear WHISKY:
B&Fでは新鮮なフルーツや野菜を使用したカクテルにも力を入れていらっしゃると思うのですが、おすすめのカクテルはありますか?

峰岸さん:
季節によって手に入る材料は変わりますが、冬であれば金柑やゆずなどはおすすめです。トマトは通年手に入りやすいですし、スパイシーブラッディメアリーは非常に人気です。

スパイシーブラッディメアリー

Dear WHISKY:
他にもおすすめのカクテルはありますか?

峰岸さん:
りんごのブランデーと茗荷のカクテルも面白いですね。茗荷はお酒全般と相性が良くりんごとの相性も抜群なので、りんごのブランデーで茗荷のカクテルをご用意することが多いです。意外な組み合わせですが、りんご酢で作る茗荷のピクルスはとても美味しいんですよ。

りんごのブランデーと茗荷のカクテル

Dear WHISKY:
ウイスキーを使用したカクテルもあるのでしょうか?

峰岸さん:
もちろんです。外国人のお客様はウイスキーベースのカクテルを頼まれる方が多いです。日本の素材を合わせた紫蘇と宮城峡のウイスキーサワーはおすすめです。
他にも余市を使ったブールバルディエもおすすめですね。

紫蘇と宮城峡のウイスキーサワー

これからのBAR B&Fと峰岸さんについて

峰岸様のBAR B&F に対する想い

Dear WHISKY:
BAR B&Fの今後の展望を教えてください!

峰岸さん:
フルーツブランデーの認知度はまだ高くないので、もっとフルーツブランデーの魅力を広めていきたいですね。イベントを開催したり、SNSにも力を入れてフルーツブランデーを発信していきたいです。

フルーツブランデーを広めることの意味

Dear WHISKY:
峰岸さん個人としてはどのような未来を思い描いていますか?

峰岸さん:
フルーツブランデーの魅力をお客様だけでなく、バーテンダーにも広めていきたいですね。フルーツブランデーによって、カクテルの可能性は大きく広がると思っています。

Dear WHISKYの読者へのメッセージ

Dear WHISKY:
最後に、Dear WHISKYの読者に向けてメッセージをお願いします!

峰岸さん:
皆さんは様々なお酒をお楽しみになることと思いますが、その中でも特に気に入ったお酒を長く愛飲される方も多いのではないでしょうか。また、初めての一杯が自分の好みに合わないと感じると、そのお酒を避ける傾向にあるかもしれませんが、お酒の世界には無限の多様性があります。皆様には様々な種類のお酒に触れて、お酒を楽しんでいただきたいです。

さいごに

以上、BAR B&F 峰岸さんへのインタビューでした!
峰岸様のこれまでの歩みやバーテンダーとして日々心掛けていることなどをお聞きしました。フルーツブランデーを専門に扱う峰岸さんが作るカクテルを皆様にもぜひ味わっていただきたいです。これからもBAR B&F、そして峰岸さんの活躍からは目が離せませんね!
峰岸さん、この度はありがとうございました!

併せてお読みください!

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