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ウイスキーの並行輸入品とは? 正規品との違いを3つ紹介

2023.09.30 / 最終更新日:2023.09.30

ウイスキーを購入する際、並行輸入品という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、正規品との違いがわからない方もいることでしょう。

ウイスキーに限らず海外から洋酒を輸入する場合は、並行輸入品と正規品の2種類の輸入ルートがあります。

並行輸入品は輸入ルートにより、正規品よりも安くウイスキーを購入できる場合もあるため、少しでも安く上質なウイスキーを飲みたい方は並行輸入品の商品を探してみると良いでしょう。

この記事では、ウイスキーの並行輸入品と正規品の違いを紹介し、並行輸入品の購入がおすすめである人の特徴と注意点を解説します。

この記事のポイント

  • ウイスキーの並行輸入品と正規品の違いを3つ紹介
  • 並行輸入品の購入がおすすめである人の特徴と注意点を解説

ウイスキーの並行輸入品とは?

ウイスキーの並行輸入品は、輸入業者が現地の蒸留所や販売店から直接買い付けをおこない、輸入した商品のことです

正規品とは異なるルートで輸入するため、正規品の輸入に必要な販売手数料がかからず安く販売できるなどのメリットがあります。

一方で、正規とは異なる輸送ルートを選択するため、温度湿度などの管理が適切でない場合もあるため、味や風味が劣化するなどのデメリットが発生することもあります。

正規品とデザインが異なる場合もあることから偽物ではないかと疑われることもありますが、海外の正規の取引先から輸入した並行輸入品は本物です。

ウイスキーの並行輸入品と正規品の違い

ウイスキーの並行輸入品と正規品の違いを3つ紹介します。

  • 容量・度数など商品内容が異なる
  • ボトルデザインに違いがある
  • 配送の関係でボトルに手が加えられる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

容量・度数など商品内容が異なる

並行輸入品は、同じ銘柄であっても正規品と容量・度数などが異なる場合があります。

例えば、正規品が700mlに対して並行輸入品が750mlの容量を持つ場合や、正規品はアルコール度数43%に対して並行輸入品は度数が46%となる場合があるのです。

並行輸入品と正規品で明らかに商品内容が異なる場合もあるため、こだわるポイントがあるなら、2つの違いを確認しておくべきでしょう

ウイスキーのアルコール度数についてはこちらの記事で紹介しています。

ウイスキーのアルコール度数とは?高い銘柄を一覧で紹介

ボトルデザインに違いがある

並行輸入品は、すでに廃盤となったボトルデザインの銘柄なども輸入されることがあり、正規品とはデザインが異なる場合もあります。

ボトルデザインのリニューアルを行っている銘柄などで発生することがあります。

同じ銘柄ではあるものの、リニューアルによって風味が変わっている場合もあるため、注意が必要です

配送の関係でボトルに手が加えられる

並行輸入品は、ラベルのバーコード部分、シリアルナンバー、QRコードを読み取り不可にする処理がなされている場合があります。

配送の関係でボトルを削る、塗りつぶすなどの処理をするため、正規品とは異なり綺麗な状態でボトルを入手することが難しいかもしれません。

ウイスキーのボトルにもこだわるなら、並行輸入品を購入するのは避けたほうがよいでしょう

並行輸入品でウイスキーを購入するのがおすすめである人の特徴

並行輸入品でウイスキーを購入するのがおすすめである人の特徴は3つあります。

  • 低価格でウイスキーを購入したい人
  • 正規品では輸入されていない銘柄を購入したい人
  • ボトルの状態やデザインなどにこだわりがない人

それぞれ詳しく見ていきましょう。

低価格でウイスキーを購入したい人

並行輸入品は正規品よりも販売手数料が上乗せされないため、安く購入しやすいことから、低価格でウイスキーを購入したい人に向いています。

安い価格で良質な海外ウイスキーを購入したい場合におすすめです。

ただし、為替レートや市場の在庫状況によって、並行輸入品のほうが価格が高くなる可能性もあります

正規品では輸入されていない銘柄を購入したい人

並行輸入品のなかには、日本に正規品として出回らない銘柄も輸入されることがあります。

正規品で輸入されていなくても、並行輸入品で輸入されているのであれば、日本でも飲むことが可能です

日本に正規品として輸入されていない場合は、並行輸入品を購入して飲むことになります。

ボトルの状態やデザインなどにこだわりがない人

ラベルのバーコード部分、シリアルナンバーの塗りつぶし、QRコードの読み取り不可の処理など、並行輸入品のボトルは手を加えられることがあります。

また、最新のボトルデザインではなく、古いボトルデザインを販売している場合もあるでしょう。

これらの状況を理解したうえで、ボトルの状態やデザインなどにこだわりがない方は並行輸入品を購入しましょう

並行輸入品のウイスキーを購入する注意点

並行輸入品のウイスキーを購入する注意点を2つ紹介します。

  • プレゼントする相手によっては偽物を疑われる場合がある
  • 日本向けにアレンジされていない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

プレゼントする相手によっては偽物を疑われる場合がある

並行輸入品のウイスキーは正規品のウイスキーとボトルデザインが異なることから、ギフトにするとき、相手が詳しくないと偽物を疑われてしまう場合があります。

また、ボトルに手を加えるということは、ボトルの状態が悪くなるため、綺麗な状態でプレゼントしたいと考えるなら適さないかもしれません。

並行輸入品はご自身で飲むために購入するのが良いでしょう

日本向けにアレンジされていない

正規品と並行輸入品では、正規品が日本に輸入をする前提でブレンドを変えることがあります。

一方で、並行輸入品は日本向けにアレンジすることはないため、海外のウイスキーをそのまま味わう手段にはなりますが、日本人の口にあわないこともあるでしょう。

日本向けにアレンジされた商品が好みの場合は、正規品を購入するのがおすすめです

まとめ

ウイスキーの並行輸入品と正規品の違いについて解説しましたが、どちらが求められるかはウイスキーを購入する目的によっても異なると考えられます。

コレクションやプレゼントのために美麗なボトルデザインにこだわりたい方は、正規品を購入するほうがよい場合もあります。

一方で、低価格でウイスキーを購入したい場合や、日本では味わえない海外のウイスキーを味わいたい方には並行輸入品がおすすめです。

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