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ミクターズの種類と味わい、おすすめの飲み方

2022.11.27 / 最終更新日:2022.11.27

ミクターズは、アメリカ最古のウイスキーを起源としているアメリカンウイスキーになります。

アメリカ合衆国の独立戦争時代に後に初代大統領になるジョージ・ワシントンが兵士たちと飲んだウイスキーがミクターズ社のウイスキーでした。

最古のアメリカンウイスキーというルーツを持つミクターズは、キャラメルやメープルシロップの甘みが感じられ、アルコールの刺激もダイレクトに感じられる銘柄です。

この記事では、ミクターズの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • バーボン以外のウイスキーも含めたミクターズの種類と味わいについて紹介
  • ウイスキーの味わいをダイレクトに味わえるミクターズの飲み方を解説

ミクターズとは

ミクターズは、ケンタッキー州のルイビルにあるミクターズ蒸留所で生産されるアメリカンウイスキーです。

アメリカ最古の蒸留所をルーツに持ちますが、元の蒸留所は閉鎖されており、現在は伝統や製法を継承した蒸留所がミクターズを製造しています。

コストを度外視したアメリカンウイスキーは、甘い香りと口あたりを持ちながら完成度が高く、近年では日本でも注目されるようになりました

ミクターズの歴史と製造方法について解説します。

アメリカ独立戦争で飲まれたウイスキー

ミクターズ蒸留所の前身となる蒸留所は1753年にペンシルベニアに創業しており、アメリカ独立戦争の前からありました。

このことから初代大統領で独立戦争の将軍であったジョージ・ワシントンは、当時はシャンクスや、ボンバーガーというブランドで親しまれていたウイスキーを兵士たちと一緒に飲んでいたことで知られています。

ミクターズの前身となる蒸留所長はコストを度外視しても良いウイスキーを作ることをモットーにしており、この考え方が現代に復活したミクターズにも継承されています。

前身となる蒸留所は1988年に閉鎖、ミクターズはそれからしばらく他の蒸留所に原酒を製造してもらう委託生産により販売されることとなりました。

2013年にミクターズを製造する会社がミクターズ蒸留所を新たにケンタッキー州のルイビルに設立されることになり、アメリカ最古の伝統的なウイスキーが復活することとなりました。

アメリカ独立戦争から1988年まで続き、一度は歴史が途絶えたかに思われましたが、ミクターズは20年以上の時を経て新たな地で伝統を受け継ぎ復活したのです

コストを度外視する生産方法

ペンシルベニアにある前身となった蒸留所の所長はコストを度外視することをモットーにしていました。

例えば、ミクターズは表示年度よりも古いウイスキーが多く使われていることで知られています。

熟成年数を表記するウイスキーは基本的に、ブレンド(ヴァッティング)した原酒で最も熟成年数の若い原酒の年数を表記する必要があります。

10年と表記されているのであれば最も若い原酒で10年ということになりますが、ミクターズは10年と表記しているにもかかわらず、熟成年数が10年を超える原酒を高い比率で使用しているのです。

できる限り熟成年数を大きくして販売することをせず、長期熟成の原酒を温存しないため、コストを度外視しているといえるでしょう。

これらはすべて味を良くするためのブレンドを優先しているといえます。

熟成樽を保管する貯蔵室は、ミクターズの味をより洗練されたものにするため、暖房で加熱しています。

貯蔵室を温めることで発生するコストは、暖房費だけでなく、樽の中のウイスキーが温度で蒸発しやすくなることから天使の分け前が大きくなるため、ウイスキーの製造にかかるコストが増加するといえるでしょう。

ミクターズはコストを度外視した生産方法で、最高のアメリカンウイスキーを作るという使命を持ち、完成度の高い味わいを追求していま

ミクターズの種類と味わい

ミクターズの種類と味わいについて紹介します。

  • ミクターズ US★1 バーボンウイスキー
  • ミクターズ US★1 アメリカンウイスキー
  • ミクターズ US★1 ライウイスキー
  • ミクターズ US★1 サワーマッシュ
  • ミクターズ 10年

ミクターズ US★1 バーボンウイスキー

画像引用:https://whisk-e.co.jp/products/michtersus1bourbon/

2019年から発売を開始したミクターズのシリーズの1つであり、最高品質の米国産コーンを使用したバーボンウイスキーになります。

芳香なバニラとアプリコットの香りが特徴的であり、キャラメルとオークの味わいの中にスパイシーさが感じられます。

ミクターズのシンプルなバーボンウイスキーを試してみたい方におすすめの銘柄となっています

ミクターズ US★1 アメリカンウイスキー

画像引用:https://whisk-e.co.jp/products/michtersus1americanwhisky/

こちらのミクターズは、アメリカンウイスキーと表記されており、バーボンウイスキーではなくコーン・モルト・ライ麦の比率をバランスよく使用した銘柄となっています。

ドライフルーツの豊かでまろやかな味わいが特徴的であり、バニラとシトラスのスッキリした香りとなっています。

アメリカンウイスキーといえばバーボンという印象がある方もいるかもしれませんが、バランスよくブレンドしたこちらの銘柄はウイスキー初心者や、バーボン以外のアメリカンウイスキーを飲んでみたい方におすすめです

ミクターズ US★1 ライウイスキー

画像引用:https://whisk-e.co.jp/products/michtersus1rye/

こちらの銘柄はライ麦の比率を高めたライウイスキーとなっており、モルトとコーンをバランスよく使用しています。

ライ麦による強いスパイス感が特徴ですが、スパイシーなだけでなく奥深く豊かな味わいが楽しめます。

新たに販売されたミクターズは原料の比率を変えることで、さまざまな味わいを持つウイスキーを生産しているので、飲み比べてみるのもおすすめです

ミクターズ US★1 サワーマッシュ

画像引用:https://whisk-e.co.jp/products/michtersus1sourmash/

ミクターズのサワーマッシュは、サワーマッシュ製法で造られたバーボンウイスキーの原酒とライウイスキーの原酒をブレンドした銘柄です。

バーボンウイスキーの甘みとライウイスキーのスパイシーさがどちらも強く出ており、味わうなかで甘い味わいからスパイシーな味わいに変わるのが魅力になります。

バーボンという域も超えて洗練された味わいを追求するアメリカンウイスキーがミクターズといえるでしょう

ミクターズ 10年

画像引用:https://whisk-e.co.jp/products/michtersus1bourbon10yo/

ミクターズの10年以上熟成させた原酒のみを使用していますが、実際には10年よりも長い年数の熟成期間を経た原酒が高い比率で使用されており、製法の手間から1年に2回しかリリースされない限定品です。

バーボンウイスキーにおいては10年という熟成年数は長期熟成になりますが、表記されている年数よりも平均年数が高いと考えられることから、長期熟成の高級銘柄にふさわしいといえるでしょう。

バニラとキャラメルが口の中でとろけるような味わいであり、完成度の高い銘柄となっています。

ミクターズのなかでも最高クラスの完成度を誇る銘柄を飲むならこちらの銘柄を探して購入することをおすすめします

ミクターズのおすすめの飲み方

ミクターズのおすすめの飲み方を紹介します。

  • ストレート
  • トワイスアップ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

ミクターズが持つ味わいをそのまま堪能するならストレートがおすすめです。

アルコールによる刺激感が少しある銘柄もありますが、パンチは強過ぎず、弱過ぎずバランスがよいといえるでしょう。

バーボンやアメリカンウイスキーが好きな方であればストレートから味わうのがよいでしょう

ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事をチェックしてください。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

トワイスアップ

ウイスキー初心者の方や、アルコールに弱い方はウイスキーと常温の水を1:1で割るトワイスアップが適しています。

ミクターズが持つアルコールの刺激や度数を緩和してくれるので、香りや風味を弱めることなくウイスキーを楽しめます。

他のアメリカンウイスキーと同様にハイボールなどで飲んでも美味しいですが、ミクターズはどの銘柄も味わいが洗練されているので、ストレート・トワイスアップなどの飲み方がおすすめです

まとめ

ミクターズについて紹介しましたが、世界最古のウイスキーをルーツにコストを度外視した最高のアメリカンウイスキーを追求する姿勢は、ウイスキー業界でも権威ある品評会のウイスキー・オブ・ザ・イヤーでも評価されています。

世界のウイスキー愛好家から注目を集め、日本でも知名度が高まっているため、アメリカンウイスキーを代表する銘柄になる可能性もあるかもしれません。

ただし、多くの銘柄がスモールバッチによる少量生産であるため、注目が高まるほど入手困難になることが予想されるので、試すのであれば十分に知名度が高まる前に挑戦してみるのがよいでしょう。

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