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ジョニーウォーカーとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

2022.05.10 / 最終更新日:2024.04.08

ジョニーウォーカーはスコッチの中では世界一売れているブレンデッドウイスキーです。

ジョニーウォーカー発祥の地はスコットランドのキルマーノックという町でスコットランドの南部のエリアであるローランド地方です。
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ジョニーウォーカーはウイスキー好きの方でも、そうでない方でもポピュラーであり、その名前を知らない人はいないほど。

ジョニーウォーカーは世界中のあらゆる国々で流通し、世界200か国に年間約1.2億本以上のボトルが出荷されており、販売量は約1,880万ケースといわれています。

日本ではラベルの色違いで「ジョニ黒」「ジョニ赤」などと親しまれていますが、これはどんな味わいの違いを意味するかご存じでしょうか?

この記事のポイント

  • ジョニーウォーカーの伝統の製法や歴史を紹介
  • ジョニーウォーカーの味わいを堪能できるおすすめの飲み方を解説

ジョニーウォーカーの特徴や味わい

ジョニーウォーカーの名前は以前は「オールドハイランドウイスキー」と呼ばれていましたが、創業者のジョン・ウォーカーが自分の名前をウイスキーにしたのが由来しています。

ボトルのラベルの色を変えているのも昔は字を読めない人もいたので、言語に関係なく認識して貰えることも可能にしました。

そのため、ラベルの色によってブランドの種類を見分けられるようにしていたのです。

ジョニーウォーカーは、キーモルトである「ラガヴーリン」や「タリスカー」など40〜50種類のシングルモルトウイスキーやグレーンウイスキーをブレンドした銘柄です。

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ジョニー・ウォーカーはいまでこそ、世界的に有名で安くて、庶民的な愛されているウイスキーですが昔は高級品とされていました。

英国最大手の酒造企業ディアジオ社がオーナーになってから、大量生産、様々な味わいのブレンデッドウイスキーが登場し、大衆化していったのです。

ジョニー・ウォーカーってどんなウイスキー?

ジョニーウォーカーは、様々なラベルがあります。

有名なものでは「ジョニ赤」、「ジョニ黒」ですが、他にもブルー、グリーン、ゴールド、限定ものなど。

このラベルの色違いは、それぞれの製法や年代によって種類分けされています。

初めは「赤」「黒」「白」と3つのブレンドをで、それぞれ赤ラベルは10年物、黒ラベルは12年物、白ラベルは6年物でした。
ちなみに白ラベルはすぐに廃盤となってしまっています。

そして24度斜めに傾いたラベルが貼られています。

これは遠くからでもジョニーウォーカーと分かるからです。

ジョニーウォーカーの製法

ジョニーウォーカーは各地の蒸留所からおよそ700万樽もの原酒を取り寄せています。

そして、その原酒がどこの蒸溜所で、どんな樽でどれだけ熟成したか、1樽ずつ原酒の状態を徹底的に管理しているそうです。

ジョニーウォーカーの代表的なキーモルトは以下の通り。

ジョニーウォーカーの代表的なキーモルト

  • カーデュ
  • タリスカー
  • ラガヴーリン
  • カリラ
  • ロイヤルロッホナガー
  • バルメナック
  • ダルユーイン
  • モートラック
  • リンクウッド
  • クラガンモア

ジョニー・ウォーカーの歴史


1819年、創業者のジョン・ウォーカーは父の死をきっかけに農場を売却し、食料雑貨店をキルマーノックの大通りに建て、営業を開始します。

これがジョン・ウォーカー社の起源ですが、何と、その時の年齢は14歳から15歳でした。

今では考えられませんが、この頃は同級生たちも畑や製粉所、鉱山で働いていた時代だったそうです。

1823年には酒税引き下げがあったので、これはチャンス!とここぞとばかりに様々なアルコールをしいれたところ、これが大ヒットします。

そして、ジョンは一家の大黒柱としてこの食料品店を切り盛りしているさ中に紅茶やスパイスのブレンディングから着想を得て、ウイスキーのブレンディングを試みます。

違う蒸溜所とも取引してバッティングモルトのスコッチ・ウイスキーを製造するようになりました。

そして販売されたのが「ウォーカーズ・キルマーノック」というボトルです。

当時必ずしも品質が安定しなかったウイスキーですが、複数のウイスキーをブレンドすることで味わいにも奥行きが生まれ、上顧客を中心に大きく売れ行きを伸ばすこととなりました。

1900年代にはイギリス国内だけでなく海外にも広まり、1920年までには120ヶ国で販売されるまでに成長。

大量生産に成功した「オールド ハイランド ウイスキー」を携え、ジョンの息子、アレキサンダーはすぐにグラスゴーの大型船の船長たちの各渡航先にウイスキーを届けてもらう役目を協力してもらったのです。

ジョニーウォーカーのボトルが四角いのも長い船旅でボトルが割れるのをなるべく防ぐためでした。

これが世界中にジョニーウォーカーの魅力が知れ渡った理由でした。

ジョニーウォーカーの種類

ジョニーウォーカーのおすすめラインナップをご紹介します。

ジョニーウォーカー レッドラベル


画像引用元:ジョニーウォーカーオフィシャルサイトより

ウイスキー通には通称「ジョニ赤」で知られるこちらの銘柄は40種類以上の原酒をヴァッティングし、キーモルトの「タリスカー(アイランズモルト)」に由来する強いスモーキーな風味が特徴です。

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飲み初めにタリスカーの力強さはありますが、生クリームやレーズン青りんごのようなフルーティさを香りや味わいに感じられ、バランスよさがありますが、熟成年数の若い原酒で構成されているので、アルコールの主張が強いと感じられるかもしれません。

ジョニーウォーカー ブラックラベル


画像引用元:ジョニーウォーカーオフィシャルサイトより

通称「ジョニ黒」と呼ばれるジョニーウォーカー ブラックラベルは熟成年数12年以上のウイスキーをバッティングしており、「ジョニ赤」よりアルコール感が抑えられて飲みやすいのが特徴です。

主なキーモルトはカーデュ(スペイサイドモルト)、タリスカー(アイランズモルト)、ラガヴーリン(アイラモルト)となっています。

スコッチ特有のピートの苦みやクセが抑えられていますが、スモーキーさは強く、海に近いモルトのためうっすらヨード香も感じられますが、シェリー樽由来の甘みもあります。

キーモルトの様々な特徴が顔を出し、フルーティな味わいで飲みやすい魅力を持っています。

ジョニーウォーカー ダブルブラック

画像引用元:ジョニーウォーカーオフィシャルサイトより

通称、「ジョニ黒黒」と呼ばれているこちらの原酒はブラックと同じくカーデュ(スペイサイドモルト)、タリスカー(アイランズモルト)、ラガヴーリン(アイラモルト)となります。

しかし、熟成年数が記載されておらずノンエイジのウイスキーとなっています。

恐らく、「ジョニ黒」の上位銘柄となるでしょう。

香りはそこそこスモーキーな「ジョニ黒」よりもさらに強いスモーキーな風味をもっています。

スモーキーでありながら、紅茶の茶葉の香り、バタースコッチのような甘味も感じられるのがポイント。

ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年


画像引用元:ジョニーウォーカーオフィシャルサイトより

ジョニーウォーカー グリーンラベルは15年以上樽熟成された原酒をブレンドしたシリーズで、キーモルトとして代表的なものがタリスカー(アイランズ)、カリラ(アイラ)、リンクウッド(スペイサイド)、クラガンモア(スペイサイド)の4つの蒸溜所となります。

グリーンラベルの名前の通り、若葉や青りんごのようなグリーンを風味で感じられます。

それだけでなく、「タリスカー」や「カリラ」由来のペッパーな味わいやピートの強さも複雑に絡み合い、其の後に紅茶、ハチミツのような甘さもあります。

ジョニーウォーカー ゴールドラベル リザーブ


画像引用元:ジョニーウォーカーオフィシャルサイトより
ジョニーウォーカー ゴールドラベル リザーブは通称「ジョニ金」といわれ、約15棲類の原酒で構成されていますが、キーモルトは北ハイランドのクライヌリッシュとなります。

口あたりがさらりとしていて、スモーキーさは黒より抑えられ、ハチミツのような甘さが特徴です。

モンドセレクション金賞など、世界的な賞を複数回受賞しています。

ジョニーウォーカーのおすすめの飲み方

ご紹介したジョニーウォーカーのラベル別おすすめの飲み方をご紹介しましょう。

ジョニーウォーカーラベル別おすすめの飲み方
ジョニーウォーカー レッドラベル ロック、ハイボール
ジョニーウォーカー ブラックラベル ストレート、ロック、ハイボール
ジョニーウォーカー ダブルブラック ストレート、ロック
ジョニーウォーカー グリーンラベル ストレート
ジョニーウォーカー ゴールドラベル リザーブ ストレート、トゥワイスアップ

ジョニ赤は熟成年数が若く、アルコールの香りのきつさもあるため、ロックやハイボールがいいでしょう。

グリーンラベルは加水してしまうとコクや香りが薄れる印象があるのでストレートをおすすめします。

まとめ

スコッチといえば、のジョニーウォーカーでしたが、ラベルやボトルには創業者の見事な工夫があったのですね。
かしこまらずに仲間と気軽に飲めるジョニーウォーカー。
個性もラベルによって様々なのでお気に入りの1本を探してみてください。

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