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ジャックダニエルの種類と味わい、おすすめの飲み方

2022.10.30 / 最終更新日:2024.03.19

ジャックダニエルは、アメリカンウイスキーだけでなく世界のウイスキーでもトップクラスの販売本数を誇る銘柄ですが、アメリカのウイスキーを代表するバーボンウイスキーではなく、テネシーウイスキーに分類されます。

他のバーボンウイスキーにはない特徴的な甘みはバーボンウイスキーとの製法の違いから生まれたものです。

キャラメルの濃厚な風味を持つバランスのいい味わいを持つので、ウイスキー初心者におすすめの入門酒でもあります。

この記事では、ジャックダニエルの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • ブラック(OLD No.7)をはじめとするジャックダニエルの種類と味わいを紹介
  • ジャック・コークなどのジャックダニエルのおすすめの飲み方を紹介

ジャックダニエルとは

ジャックダニエルは、アメリカのテネシー州で製造されるアメリカンウイスキーです。

バーボンウイスキーではなく、テネシーウイスキーに該当しますが、生産地と製造方法の違いから区別されています。

販売本数は世界トップクラスであり、バランスのいい味わいから多くの人々から評価を得ています

ジャックダニエルの蒸留所と製造方法について詳しく見ていきましょう。

アメリカ合衆国で初めて政府の公認を得たジャックダニエル蒸留所

ジャックダニエル蒸留所は、蒸留所や銘柄の名前の由来となっているジャスパー・ニュートン・ジャック・ダニエルによって創業されました。

ウイスキー作りは幼少期にジャックを雇った農業を営むダン・コールから学び、蒸留所もダンから譲り受けたものです。

1866年に、ジャックダニエル蒸留所は政府の公認を得ますが、アメリカ合衆国で初めて蒸留所が政府の公認を受けた瞬間でした。

1919年にアメリカで禁酒法が施行され、ジャックダニエル蒸留所は閉鎖の危機に直面します。

その結果、ジャックダニエル蒸留所はアメリカのケンタッキー州に本拠地を置く大手酒造メーカーのブラウン・フォーマンに買収されました。

経営は変わりましたが、ジャックダニエル蒸留所はブラウン・フォーマンの傘下に入ることで生き残り、製法も守られたことで現在も創業当時の味わいを保つことができています。

バーボンウイスキーとテネシーウイスキーの違いは製法にある

バーボンウイスキーは原料のトウモロコシの含有率の条件を満たしていれば産地は問われませんが、テネシーウイスキーはその名の通りアメリカのテネシーで生産されていることから区別して呼ばれています。

しかし、テネシー州で作られるウイスキーもバーボンウイスキーの条件を満たしているので、テネシー州で作られたテネシーウイスキーとバーボンウイスキーを区別する理由があります。

その違いが製法ですが、バーボンウイスキーの製造工程にはないチャコールメローイングがあるからです。

蒸留したてのウイスキーをサトウカエデの木炭を利用して時間をかけてろ過する工程により、ジャックダニエルにメープルシロップのような甘みとキャラメルのようなほろ苦さが加わります。

サトウカエデは樹液がメープルシロップの原料であるため、ジャックダニエルの特徴的な風味はチャコールメローイングによって付与されていることが分かります。

ジャックダニエルの種類と味わい

それでは、ジャックダニエルの種類と味わいについて紹介します。

  • ジャックダニエル ブラック(OLD No.7)
  • ジャックダニエル ゴールド
  • ジャックダニエル シングルバレル
  • ジャックダニエル ジェントルマンジャック
  • ジャックダニエル シナトラセレクト
  • ジャックダニエル テネシーハニー

ジャックダニエル ブラック(OLD No.7)

画像引用:https://sp.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/tennessee/jackdaniels/

現在はジャックダニエルのブラックという名称で親しまれているスタンダードボトルであり、ウイスキーを知らない方でも一度は見たことがあるボトルではないでしょうか?

OLD No.7はブラックと呼ばれる前の名称ですが、7という数字の由来はモテ男といわれたジャックのガールフレンドの数、ジャックダニエルのウイスキーレシピの番号、輸送中に紛失した樽番号などさまざまな憶測が立っていますが、明確な根拠のある説は現在の時点でないようです。

キャラメルの濃厚な風味とメープルシロップの甘さが特徴であり、程よいスパイシーさも感じられます。

バランスの取れた味わいであることからウイスキーの入門酒になりやすいので、ウイスキーを飲みなれていない方が迷ったらこちらの銘柄から試してみるのもよいでしょう

ジャックダニエル ゴールド

画像引用:https://sp.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/tennessee/jackdaniels/

ジャックダニエルを飲んだことがある方や、より高級なウイスキーを飲みたいという方はゴールドも試してみるのがおすすめです。

ホワイトオーク樽で熟成させた後にサトウカエデの樽で追熟し、2度のチャコールメローイングを施しているので、通常のジャックダニエルの2倍の手間がかかっています。

スタンダードボトルで感じた角のある風味から角が取れて、より円熟した味わいで飲みやすい銘柄に仕上がっています。

ワンランク上のジャックダニエルを飲みたい方にはこちらの銘柄がおすすめです

ジャックダニエル シングルバレル

画像引用:https://sp.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/tennessee/jackdaniels/

シングルバレルとは一般的にはシングルカスクと呼ばれるウイスキーを1つの樽のみを使用してボトリングしたマニア向けの商品です。

ウッディな風味やスパイス感といった樽によるウイスキーの熟成によって味わえる風味が強く出ているのが特徴になります。

複雑で飲みごたえのあるウイスキーとなっているので、味わいも初心者向けというよりは愛好家向けに仕上がっているといえるでしょう

ジャックダニエル ジェントルマンジャック

画像引用:https://sp.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/tennessee/jackdaniels/

ジャックダニエル ジェントルマンジャックはその製造方法の特殊さから生産量が限られるレア度の高いジャックダニエルです。

キャラメル、バニラ、果実の風味がクリアに伝わる優しい口当たりが特徴になります。

ウイスキー初心者でも飲みやすく飲む人を選びにくいことから人気が高く、生産数が限定されていることからお祝いやちょっとした贅沢をしたい方が購入する高級銘柄です

ジャックダニエル シナトラセレクト

画像引用:https://sp.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/tennessee/jackdaniels/

フランク・シナトラは世界的に有名なアメリカの歌手・俳優であり、葬儀で棺にジャックダニエルが入れられるほど、この銘柄を愛していたことで有名です。

フランク・シナトラの生誕100周年を記念して、シナトラバレルという樽の内面に特殊な加工をすることによって、樽の成分が多く溶け出しやすくなった樽を用いて熟成した特別な銘柄が販売されました。

こちらの商品も数量限定であり、化粧箱付きのプレミアムな一品となっており、シナトラのファンをはじめとして高い人気を集めています

ジャックダニエル テネシーハニー

画像引用:https://sp.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/tennessee/jackdaniels/

ジャックダニエルのテネシーハニーは、はちみつの風味を後から加えているフレーバードウイスキーですが、日本の酒税法上ではフレーバードウイスキーはウイスキー類ではなくリキュール類に分類されます。

ジャックダニエルのブラックにはちみつの風味が加わったことでより口あたりが優しく、甘い味わいに仕上がっています。

ウイスキー初心者やウイスキーが苦手な方でも飲みやすい味わいに仕上がっているので、初心者の方はブラックではなくテネシーハニーから試してみるのもよいでしょう

はちみつを加えたフレーバードウイスキーはハニーウイスキーと呼ばれますが、ハニーウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ハニーウイスキーとは? 代表的な銘柄とハチミツを使ったカクテルの作り方

ジャックダニエルの年代の見分け方

過去に日本で流通していたジャックダニエルは、日本の酒税法の級別制度から特級の表記がなされていました。

1989年以前に日本で流通していたジャックダニエルには特級の表記を確認できます。

かつてのジャックダニエルにはキャップ部分の下やラベルの下部に、特級の表記を確認できました

概要 年代
特級表記あり 1989年以前
上記の表記なし 1990年代以降

日本における正確な流通の時期は不明ではありますが、1989年以前の特級表記のあるジャックダニエルはオールドボトルという認識になりやすいです。

ジャックダニエルのおすすめの飲み方

最後に、ジャックダニエルのおすすめの飲み方を紹介します。

  • ストレート
  • ハイボール
  • ジャック・コーク

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

ジャックダニエルはクセが強くなく、バランスのいい味わいであることからどの飲み方で飲んでも満足できないという可能性は低いウイスキーです。

ロック、水割り、トワイスアップなどの飲み方や、カクテルにして飲んでも合わない飲み方が少ないので、自分の好きな飲み方でジャックダニエルを楽しむのが一番になります。

しかし、ジャックダニエルが持つ香りや味わいを余すことなく楽しむのであれば、ストレートがおすすめです。

ウイスキーと交互に飲むチェイサーとなる水を忘れないようにして、ジャックダニエルの味わいを堪能してください

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

ハイボール

ウイスキー初心者の方や、アルコールに弱い方がジャックダニエルを楽しむならハイボールがおすすめであり、人気の飲み方となっています。

強い炭酸はジャックダニエルが持つ風味が際立つので、飲みやすくなった上でジャックダニエルの味わいを楽しめます。

ジュースのようにゴクゴク飲みやすいので、ハイボールにすることでアルコール度数が低くなっていますが飲み過ぎには注意です

ジャック・コーク

画像引用:The Coca‑Cola Company

ジャック・コークは、ジャックダニエルをコーラで割って飲むカクテルの名称です。

実際にブラウンフォーマンとコカ・コーラがコラボして、商品化されるほど人気が高い飲み方になります。

簡単にカクテルの作り方を下記にまとめました。

材料

  • ジャックダニエル
  • コーラ
  • レモン果汁(お好み)

作り方

  • 氷を入れたグラスにジャックダニエルを入れる
  • ジャックダニエルの2倍以上のコーラを注ぐ
  • マドラーで混ぜてお好みでレモン果汁を入れる

ジャックダニエルとコーラの量は1:2か、1:3になるように調整して注ぐとよいでしょう。

レモン果汁はジャック・コークには柑橘系の酸味がマッチするので、お好みで適量入れることをおすすめします。

コーラ割りを含むウイスキーの割り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキーのおすすめの割り方15選!基本の割り方や意外なものまで

まとめ

ジャックダニエルは、バランスの取れた味わいから販売本数は世界トップレベルであり、多くの人から支持されており、ウイスキーの入門酒でも有力な候補になります。

他の飲みやすいといわれるバーボンウイスキーと比較して、テネシーウイスキーであるジャックダニエルは製法の違いから味わいが異なるため、他のバーボンウイスキーが合わなかった方でもジャックダニエルは合うと感じる可能性もあります。

飲み方も選ばないので、ストレートでハイボールでもジュース割りでも自分が飲みやすい飲み方で楽しむのがおすすめです。

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