イスフィヨルドの種類と味わい、おすすめの飲み方

イスフィヨルドは、デンマークで製造されるシングルモルトウイスキーです。

ウイスキーの仕込み水はその味わいに大きな影響を与えますが、イスフィヨルドは氷山の氷を使用して造られるのが最大の特徴です。

氷山の水を使用した影響か滑らかな口あたりを持つのが特徴であり、ラインナップは甘い味わいを持つ傾向にあります。

この記事では、イスフィヨルドの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

イスフィヨルドとは

イスフィヨルドとは、デンマークのグリーンランドの氷床水を使用して造られるシングルモルトウイスキーです。

ウイスキー以外にもジン、ウォッカ、ラム酒などがイスフィヨルドのブランドで造られており、ウイスキーだけでなく蒸留酒にとって新しい試みとなっています。

氷山の氷を使用したウイスキーは滑らかな口あたりを持ち、ウイスキーの製造方法自体はスコットランドの伝統的な製法を踏襲しています。

イスフィヨルドの概要と製造方法を紹介します。

イスフィヨルドの概要

イスフィヨルドは、2000年代に始まった蒸留酒の仕込み水にグリーンランドの氷床水を使用して作ることをコンセプトにしたプロジェクトです。

最初に蒸溜したウイスキーを樽詰めして10年近くが経過したところで、イスフィヨルドのウイスキーはリリースされています。

ウイスキーだけでなく、ジン、ウォッカ、ラム酒もリリースされており、すべてイスフィヨルドのブランドで販売されています。

ウイスキー業界にとっては5大ウイスキー以外の場所で新たにリリースされた銘柄であり、蒸留酒全体で考えても革命的なブランドでした。

IWSC （インターナショナル ワイン スピリッツ コンペティション）の受賞歴もあり、氷山の氷を使ったまったく新しい地域のウイスキーとして近年注目を集めています。

ウイスキー以外の蒸留酒とウイスキーとの違いはこちらの記事で紹介しています。

ウイスキーと蒸留酒の歴史について！発酵酒（醸造酒）との違いとは

イスフィヨルドの製造方法

イスフィヨルドは、仕込み水にグリーンランドの氷床水を使用し、原料には最高級の天然植物を用意しています。

ウイスキーであれば穀物になりますが、スコッチウイスキーにならい銘柄によって、ノンピーテッド・ピーテッド麦芽を使い分けています。

ジンやウォッカでは、ジュニパー、レモングラス、サンデルオイルなどの最高級の天然植物を厳選しているようです。

グリーンランドの氷床水という個性あふれる最高級の品質の水に、原料も最高のものにこだわっていることから、イスフィヨルドは原料に重きを置いたウイスキーの製造を実践しているといえるでしょう。

ウイスキーとウォッカの違いはこちらの記事で紹介しています。

ウイスキーとウォッカの違いは？ 製造方法・度数・カロリーを徹底比較

イスフィヨルドの種類と味わい

イスフィヨルドの種類と味わいを紹介します。

イスフィヨルド ノンピート

画像引用：https://www.isfjord.com/whisky

イスフィヨルド ノンピートは、オロロソシェリー樽で8～9年間熟成され、ノンピート麦芽を使用して造られたシングルモルトウイスキーです。

キャラメルとチョコレートのような風味にドライフルーツの甘い味わいが加わります。

滑らかな口あたりを持ち、後味にも甘い余韻が残るスコッチウイスキーのスペイサイドモルトのような風味を持っています。

そのため、普段はジン・ウォッカ・ラム酒などを飲むウイスキー初心者の方の口にも合いやすい万人受けしやすい銘柄です。

イスフィヨルド ピーテッド

画像引用：https://www.kingsbarrel.shop/

イスフィヨルド ピーテッドは、アメリカンオーク樽とバーボン樽で熟成され、ピーテッド麦芽が使用されています。

しかし、ピートスモークは控えめであり、バニラの風味が強く感じられます。

キャラメルのような甘い味わいもあり、抵抗感なくすっきりと飲める口当たりです。

強いピートスモークを求めている方には向かないかもしれませんが、ウイスキー初心者を含めてピートのあるウイスキーを体感したい方におすすめです。

イスフィヨルドのおすすめの飲み方

イスフィヨルドのおすすめの飲み方を紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

イスフィヨルドは、氷山の氷が作り出す滑らかな口あたりと飲みやすい味わいから、ストレートで楽しむのがおすすめの銘柄です。

ノンピートもピーテッドも初心者向けにリリースされているので、銘柄を選ばずストレートで最初は飲むようにしましょう。

ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは？おすすめの銘柄4選

トワイスアップ

イスフィヨルドは、ハイボールなど加水しても美味しく飲めますが、氷山の氷を使用した個性を楽しむなら加水は最低限にとどめるほうが良いでしょう。

トワイスアップや少量の加水で飲むことによって、イスフィヨルドの香りを引き立てながら個性を楽しむことが可能です。

まとめ

イスフィヨルドは、5大ウイスキーとは異なる地域のデンマーク発のウイスキーであり、IWSCなどでも評価されていることからウイスキー愛好家の間でも話題になっています。

しかし、尖った味わいではなく、比較的初心者向けにリリースされていることから、普段はウイスキーを飲まない方におすすめしたい銘柄です。

ノンピーテッドとピーテッドの2種類がありますが、ピート由来のスモークは弱くても合わない方もいるので、ピートがよくわからない方はノンピーテッドを選択することをおすすめします。

ウイスキーのピートについてはこちらの記事で紹介しています。

ウイスキーのピートとは？ ピート香の強いウイスキーの飲み方も解説！