グレンジストンの種類と味わい、おすすめの飲み方

グレンジストンは、蒸溜所の名を明かさずにボトリングするボトラーズブランドのスコッチウイスキーです。

蒸溜所の名称がすべて非公開であることから謎のモルトとして知られています。

ハイランド地方のウイスキーであるということ以外はわからないシングルモルトを複数リリースしており、構成原酒を明かさないアイラのブレンデッドもあるため、銘柄を当てる楽しみがあるボトルといえるでしょう。

この記事では、グレンジストンの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

グレンジストンとは？

グレンジストンは、蒸溜所の名を明かさずにボトリングするボトラーズブランドであり、謎のモルトとして親しまれるスコッチウイスキーです。

リリースされているシングルモルトはハイランド地方のウイスキーであることしかわかりませんが、ハイランド地方は非常に広大な地域であることから特定は非常に困難といえるでしょう。

蒸溜所の名称が伏せられているメリットとして、シングルモルトでありながら低価格で購入しやすいことも挙げられるため、低価格でスコッチのシングルモルトを楽しみたい方にもおすすめとなっています。

グレンジストンの概要と製造方法を見ていきましょう。

グレンジストンの概要

グレンジストンは、蒸溜所の名を明かさない謎のモルトとしてリリースされ、SWSC（サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション）で金賞を受賞するなど、確かな実績を持っています。

ボトリングしているのはハイランド地方のどこかにある蒸溜所のシングルモルトです。

アイラモルトであれば、蒸溜所の数が少ないことから当てやすく、ほかのボトラーズでも前例がいくつかありますが、ハイランド地方という広大な地域で蒸溜所を明かさないシングルモルトを販売するのは珍しいです。

消去法などでの絞り込みが不可能であるため、グレンジストンの原酒を当てることができるなら、スコッチウイスキー通を名乗れることでしょう。

また、グレンジストンはアイラのボトルもリリースしていますが、こちらはシングルモルトではなくブレンデッドウイスキーである点に注意が必要です。

そのため、シングルモルトのブランドではありませんが、グレンジストンはハイランド地方のシングルモルトを中心にリリースしているボトラーズブランドとなっています。

ハイランドウイスキーについてはこちらの記事で紹介しています。

ハイランドウイスキーのおすすめ銘柄8選と地域ごとの特徴について

グレンジストンの製造方法

グレンジストンのシングルモルトは、ダブルカスクマチュアードであり、2つの樽を使用しています。

2つめに使用する樽の種類によってラインナップを増やしており、バーボン樽、シェリー樽、ラム樽の3種類です。

3つのシングルモルトに加えて、アイラのブレンデッドウイスキーで4種類のグレンジストンをリリースしています。

謎のモルトとして知られるグレンジストンは、使用される原酒の蒸溜所を含めて謎に包まれている銘柄です。

ウイスキー樽の種類を知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキー樽の種類で味わいは変わる！それぞれの特徴をご紹介

グレンジストンの種類と味わい

グレンジストンの種類と味わいを紹介します。

グレンジストン シェリーカスク

画像引用：https://item.rakuten.co.jp/3line/w000000368/

グレンジストン シェリーカスクは、ハイランド地方のシングルモルトをシェリー樽で熟成させた銘柄です。

原料の大麦由来の香りが強く感じられ、シェリー樽の甘い香りと深みのある味わいが魅力です。

低価格で購入できるシェリー樽のシングルモルトとなっているため、シングルモルトでウイスキー樽の種類を重視するならおすすめの銘柄になります。

グレンジストン バーボンカスク

画像引用：https://item.rakuten.co.jp/3line/w000000369/

グレンジストン バーボンカスクは、正体不明のハイランド地方のシングルモルトをバーボン樽で熟成させた銘柄です。

バーボン樽由来のバニラの香りと爽やかなハーブの香りが感じられ、柔らかいスパイスとフルーティーな味わいがあります。

SWSCで金賞を受賞した実績のあるボトルであるため、ボトルの実績で選ぶならおすすめです。

グレンジストン ラムカスク

画像引用：https://item.rakuten.co.jp/viva-vino/v0747505012045/

グレンジストン ラムカスクは、ラム酒を熟成させたラムカスクを使用したハイランドモルトとなっています。

フルーティーかつスパイシーな味わいが特徴的であり、まろやかでありながら深い甘みが感じられます。

ラムカスク熟成のシングルモルトをリーズナブルな価格で飲みたい方に向いているボトルといえるでしょう。

グレンジストン アイラ ブレンデッドモルト

画像引用：https://www.kameya.jp/shopdetail/000000006557/

グレンジストン アイラ ブレンデッドモルトは、アイラ島のウイスキーをブレンドしていますが、何種ブレンドしたのかを含めて蒸溜所が謎に包まれたブレンデッドウイスキーです。

アイラウイスキーらしい重厚なピートスモークが感じられ、バニラとキャラメルの香ばしさの後にヨードのような薬臭さが感じられます。

アイラモルトをテーマにしたグレンジストンを飲みたい方はこちらを選択すると良いでしょう。

グレンジストンのおすすめの飲み方

グレンジストンのおすすめの飲み方を紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

グレンジストンは、使用されている原酒の蒸溜所が伏せられている銘柄ですが、それを当てるならストレートでそのまま味わうとわかりやすくなります。

ストレートで飲むと飲みにくい場合は、常温の水を数滴でも加水すると飲みやすくなるため、銘柄を当てられる自信がある方もない方もまずはストレートで飲んでみましょう。

ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは？おすすめの銘柄4選

ハイボール

グレンジストンはシングルモルトでありながらリーズナブルな価格で購入しやすいことから、ハイボールで飲むのもおすすめです。

フルーティーでスパイシーな味わいは炭酸の爽快感との相性がよく、ゴクゴクとのみやすくなります。

一般的なシングルモルトがハイボールでもったいないといわれる理由はこちらの記事で紹介しています。

シングルモルトをハイボールで飲むのはもったいない？ その理由とは

まとめ

グレンジストンは謎のモルトと呼ばれており、蒸溜所を公開しないことから、銘柄を当てる楽しみ方があり、シングルモルトを低価格で飲めるメリットがあります。

銘柄を当てる楽しみ方をしたいウイスキー通の方だけでなく、リーズナブルな価格でシングルモルトを飲みたい方にもおすすめできる銘柄です。

ラインナップは主に4種類ありますが、それぞれ熟成樽などが異なるため、好きなボトルを選んで飲むのが良いでしょう。