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グレンバーギーの種類と味わい、おすすめの飲み方

2023.06.30 / 最終更新日:2023.06.30

グレンバーギーは、スペイサイド地域で製造されるスコッチウイスキーのシングルモルトです。

バランタインのキーモルトであり、バランタインズブランドとしてオフィシャルボトルのシングルモルトが発売されました。

フルーティーでさっぱりとした味わいが特徴的であり、華やかで上品であることからウイスキー初心者の方も飲みやすいです。

この記事では、グレンバーギーの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • グレンバーギーの種類と味わいを紹介
  • グレンバーギーのおすすめの飲み方を解説

グレンバーギーとは

画像引用:https://whisky.com/

グレンバーギーとは、スコットランドのスペイサイドにあるグレンバーギー蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。

シングルモルトとしてリリースされたのは1810年から続く長い歴史のなかで近年のことになりますが、ブレンデッドウイスキーのバランタインを支え続けてきました。

りんごのようなフルーティーさがあり、上品で華やかでありながら、さっぱりとして飲みやすい銘柄となっています

グレンバーギーの歴史と製造方法を見ていきましょう。

スペイサイドモルトを知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

「スペイサイドモルト」ウイスキーの特徴とは? おすすめ銘柄10選

グレンバーギーの歴史

グレンバーギーは1810年と現存するスコットランドの蒸溜所でも初期に創業されており、1930年にハイラム・ウォーカー社に買収されるまで幾度も所有者変更が行われました。

グレンバーギーは元々の名称はキルフラット蒸溜所でしたが、1871年に現在のグレンバーギーに改称しています。

ハイラム・ウォーカー社に買収された後のグレンバーギーは、バランタインの原酒を提供し続けました。

1958年、ローモンドスチルが設置されるようになり、グレンバーギー蒸溜所ではグレンクレイグと呼ばれるシングルモルトウイスキーを生産していました。

しかし、グレンクレイグはローモンドスチルの撤去に伴い、製造が中止されており、現在では幻のシングルモルトと呼ばれています。

2004年には、蒸留所の建て替えを実行し、バランタインの原酒を十分に生産できる体制に作り替えられました。

そして、2017年、グレンクレイグとは異なる新たなシングルモルトであるグレンバーギーがバランタインズブランドで発売されています

グレンクレイグを発売していた時期もありましたが、現在の蒸溜所と同じ名称でシングルモルトが発売されたの歴史上では近年のことであったといえるでしょう。

バランタインについて詳しく知りたい方はこちらの記事で紹介しています。

バランタインの種類やおすすめは?味の特徴や飲み方についても解説

グレンバーギーの製造方法

グレンバーギー蒸溜所はかつてローモンドスチルを使用していましたが、現在はストレートヘッド型を使用しています。

ただし、初留3基、再留3基のうち1基だけは胴体部分を再利用し、ヘッドを付け替えて再利用しています。

年間生産能力もバランタインの原酒供給を支えるのに十分である425万リットルの生産能力を持ち、この数字はスコットランドでも中堅の生産能力です。

仕込み水は バービーヒルの泉、ウイスキーの熟成はアメリカンオークの樽で行っています。

グレンバーギーは425万リットルの生産のうち98%をブレンデッド用の原酒に充てており、残りの2%でシングルモルトが生産されています

残りの2%にはボトラーズに売却するウイスキー樽も含まれており、ボトラーズは蒸溜所からウイスキー樽を購入することで、シングルモルトではあまりリリースされない銘柄をリリースしているのです。

ウイスキー樽を売却するのは蒸溜所にもメリットがあり、蒸留所は熟成期間が長く利益を出すのに時間がかかることから、樽を売却することで資金調達をしています。

ウイスキー樽の購入は蒸溜所の助けとなり、ボトラーズはウイスキー愛好家向けにオフィシャルではリリースされない長期熟成のシングルモルトを販売してきました。

現在ではボトラーズでなくてもウイスキー樽を購入する方法があり、「カスク・インベストメント」ではグレンバーギーを含むスコッチウイスキーの樽を取り扱っています。

購入したウイスキー樽は「ボトリングサービス」を通じて、お好みのデザインでボトリングが可能であり、世界に一つしかない自分だけのオリジナルウイスキーが造れます。

グレンバーギー蒸溜所の詳細はこちらのページをチェックしてください。

グレンバーギー蒸留所 - Glenburgie DISTILLERY

グレンバーギーの種類と味わい

グレンバーギーの種類と味わいを紹介します。

  • グレンバーギー 12年
  • グレンバーギー 15年
  • グレンバーギー 18年
  • ハンターレイン グレンバーギー 10年 2009 ラムカスクフィニッシュ ヘップバーンチョイス

グレンバーギー 12年

画像引用:https://www.yamatoya-e.com/SHOP/ballantines9780.html

グレンバーギー 12年は、バランタインズブランドで発売されたグレンバーギーのなかでも最も熟成年数の短いウイスキーです。

りんごのような爽やかでフルーティーな風味にハチミツの甘味が加わり、滑らかな余韻が楽しめます。

グレンバーギーのオフィシャルボトルはどれも希少な銘柄となっていますが、熟成年数が最も若い銘柄から選ぶならこちらがおすすめです

グレンバーギー 15年

参考:https://www.ballantines.com/en/range/glenburgie-15-year-old

グレンバーギー 15年は、同じくバランタインズブランドで発売された3本のボトルのなかでも中間に位置する熟成年数を持ちます。

りんごとシトラスのフルーティーでさわやかな風味があり、上品で滑らかな味わいが感じられます。

15年物が一番最初にリリースされたことから、このボトルの知名度が最も高いことから、12年物ではなくこちらがスタンダードボトルとも考えられため、15年物から飲み進めるのもおすすめです

グレンバーギー 18年

画像引用:https://www.ballantines.com/en/range/glenburgie-18-year-old/

グレンバーギー 18年は、オフィシャルでは3本のボトルのなかでも最高の熟成年数を誇る銘柄です。

りんごの風味は非常に熟したものとなり、ベリー系の果実の風味も感じられ、クリーミーで長い余韻を持ちます。

グレンバーギーのオフィシャルボトルで最も熟成年数の長いボトルを飲みたい方はこちらがおすすめです

ハンターレイン グレンバーギー 10年 2009 ラムカスクフィニッシュ ヘップバーンチョイス

画像引用:https://www.biccamera.com/bc/item/9494992/

ハンターレイン グレンバーギー 10年 2009 ラムカスクフィニッシュ ヘップバーンチョイスは、ボトラーズのハンターレインが発売したヘップバーンチョイスシリーズであり、シングルカスク・着色なしでボトル詰めされたグレンバーギーです。

グレンバーギーのりんごのようなフルーティーさとはちみつのような甘みの特徴がしっかりと感じられ、ラムカスクフィニッシュによりボトラーズの個性が出ています。

グレンバーギーのオフィシャルボトルを入手できない場合は、上記のようなボトラーズを頼るのも良いでしょう

ボトラーズのハンターレインの詳細はこちらのページにまとめています。

Hunter Laing – ハンター・レイン

グレンバーギーのおすすめの飲み方

グレンバーギーのおすすめの飲み方を解説します。

  • ストレート
  • ハイボール

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

グレンバーギーは、飲みやすい口当たりとスペイサイドらしい甘い風味であることから、ストレートで飲むのがおすすめです。

ウイスキー初心者の方も抵抗を感じにくい銘柄となっているため、まずはストレートから試してみましょう

ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

ハイボール

グレンバーギーは、ストレートで飲むのがおすすめではありますが、加水との相性が悪いわけではありません。

ハイボールで飲めば、フルーティーな風味に爽快感が加わり、美味しく飲めます

シングルモルトをハイボールにするのはもったいないかどうかはこちらの記事で紹介しています。

シングルモルトをハイボールで飲むのはもったいない? その理由とは

まとめ

グレンバーギーは、バランタインズブランドでのオフィシャルボトルリリースと幻のグレンクレイグのリリースしかありません。

代表的なスペイサイドモルトと比較すると飲む機会は限られるといえるでしょう。

そのため、オフィシャルボトルを飲みたいならお店に置いてある12年・15年・18年のいずれかを選ぶと良いですが、入手できない場合はボトラーズに頼るのも選択肢のひとつです。

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