グレンアギー蒸留所

グレンアギーの歴史はモルトウイスキーの蒸留所としては典型的なものです。1983 年に閉鎖されるまでは、スコットランドで最も東に位置する蒸留所として知られていました。 1834年にドナルド・マクラウド商会によってインバーネッティ蒸留所として設立されましたが、後に「グレンアギー」と改名されました。 1837年、蒸留所がウイスキーの製造を始めて間も無く、敷地内に醸造所が設立されました。 1875年、ハイランド・ディスティラーズ・カンパニーに売却され、生産能力増強のため全体的に改修されましたが、1879年に再び閉鎖されました。そして、1882年ジョージホワイト商会に買収され、いくつかの資料によると1915年まで操業していたようです。

その後1937年まで製造停止していましたが、シガー・エヴァンズ商会に引き継がれ、更に1956年にシュレンリー・インダストリーズに引き継がれるまで蒸留所の運営は続けられました。 シュレンリーは蒸留器の数を2基から4基に増やし、石炭焚きから石油焚きに変更しました。その後ホワイトブレッド社の手に渡りましたが、1983年には厳しい経済情勢とウィスキーの需要減により閉鎖されてしまいました。