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【イベントレポート】JAPANESE FES 2022 in TOKYO 第1弾

2022.12.17 / 最終更新日:2024.02.28
【Event Report】JAPANESE FES 2022 in TOKYO Part1

12月17-18日に、東京都のベルサール高田馬場で「JAPANESE FES 2022 in TOKYO」が開催されました!
イベントには、日本各所からウイスキー蒸溜所が参加されました。さらに、ウイスキー以外にも焼酎や泡盛,ジン,スピリッツまであらゆる国産蒸留酒も集合します。国内外から多くのファンが集い会場は大盛況で日本蒸留酒の盛り上がりをとても感じました!
その様子をお伝えします。ぜひ最後までご覧ください!

併せてお読みください!

JAPANESE FES 2022 in TOKYO イベント概要

ジャパニーズウイスキーをはじめとして、焼酎からスピリッツまで様々な蒸留酒を集め、日本蒸留酒文化の興進を目指したイベントです。主催者であるウイスキー文化研究所は、東京や大阪を中心に2007年から”ウイスキーフェスティバル”を開催してきました。今回のイベントは、新型コロナウイルスの影響で久々の開催となりました。

2020年7月に計画されていたジャパニーズウイスキーフェスは、新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされていました。今回のジャパニーズフェスは、そのリベンジに加えてウイスキーだけではなく日本の蒸留酒が一同に会する初めてのイベントとして開催されました。

日時 2022年12月17日(土)10:00~14:00 15:00〜19:00
2022年12月18日(日) 9:30〜13:30  14:30〜18:30
会場 ベルサール高田馬場
主催 ウイスキー文化研究所
公式サイト https://whiskyfestival.jp/japanese2022/

イベントレポート

開催を待ちわびて!

会場となるベルサール高田馬場には、イベント開始の午前10時になる前から待ち焦がれていた多くのファンが集まっていました。

わかりやすい看板で来場者を案内

盛り上がる各ブース

入口でパンフレットやお水を頂き扉の向こう側へ入ると、60個を超える各蒸溜所・醸造所などのブースはすでに大盛況でした。また、各ブースだけではなく会場内のいたるところで生産者とお客さんの会話や生産者同士の会話で非常に盛り上がっていました。

大盛況のブース

スペシャルトークショー

今回のイベントではジャパニーズウイスキーについて様々なトークショーが行われました。全四部構成となり、それぞれが50分と非常に充実したお話を聞くことができました!
私たちが取材した17日の午前の部では、そのうちの第一部を観覧することが出来ました!

第一部 ジャパニーズウイスキーの過去・現在・未来 12:00〜12:50

2023年に迎えるジャパニーズウイスキー誕生100周年を間近に控え、サントリー株式会社チーフブレンダーの福與さん,ニッカウヰスキー株式会社ブレンダー室長チーフブレンダーの尾崎さん,キリンビール株式会社マスターブレンダーの田中さん,そして株式会社ベンチャーウイスキー代表取締役社長の肥土さんが登壇し、ウイスキーづくりの精神、ジャパニーズウイスキーの香味の特徴、さらには未来の展望についてお話ししていました!

熱くウイスキーについて語らう登壇者の方々

MC

土屋 守 さん ウイスキー文化研究所 代表/ウイスキーガロア 編集長

1987年に渡英し、取材で言ったスコットランドで初めてスコッチのシングルモルトに出会い、スコッチにのめりこんだ。帰国後はウイスキー評論家として活躍し、1988年には「世界のウイスキーライター5人」に選ばれる。NHK連続テレビ小説でウイスキー考証として監修を務め、また50冊以上のウイスキー関連の著書・監修本を手掛ける。さらに、東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)実行委員長も務める。

トムセン 陽子 さん ウイスキープロフェッショナル(資格)取得/ウイスキー検定1級

bayfm「9つの音粋」をはじめ、数々のラジオでパーソナリティー・ナレーターを務める。ウイスキープロフェッショナルやウイスキー検定1級の資格を持ち、ウイスキーの魅力を発信するためにイベントなども開催し、文化人として活躍している。

登壇者

福與 伸二 さん サントリー株式会社 チーフブレンダー

1984年サントリーに入社。その後、白州蒸溜所、ブレンダー室を経て1996年から2002年までスコットランドに駐在。2009年チーフブレンダーに就任した。「知多」「碧Ao」など数多くのサントリーウイスキーを手掛ける。現在は、ビームサントリーウイスキークオリティアドバイザーやISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)審査員を務める。

田中 城太 さん キリンビール株式会社 マスターブレンダー

1988年キリンビールに入社。アメリカナパバレーのワイナリーやフォアローゼズ蒸溜所で勤務し、日本に帰国後はキリンビール商品開発研究所でブレンダー業務に携わる。2010年にチーフブレンダーに就任し、2017年より現在のマスターブレンダーに就任。

尾崎 裕美 さん ニッカウヰスキー株式会社 ブレンダー室長 チーフブレンダー

1988年ニッカウヰスキーに入社。研究所に配属され酒類製造の技術開発に携わる。その後、アサヒビール酒類研究所にてRTD (Ready To Drink) 、焼酎等の新商品開発、ニッカ栃木工場及び仙台工場の品質管理部長、ニッカ本社原料部長を歴任した。2019年にブレンダー室長に就任し、2021年に現在のチーフブレンダーに任命される。

肥土 伊知郎 さん 株式会社ベンチャーウイスキー 代表取締役社長

サントリー入社を経て、2004年9月に秩父市にベンチャーウイスキーを創業。技術指導者として笹の川酒造に通い、2005年春に「イチローズモルト」として商品化した。2019年、ISCにおいて、その年の世界の洋酒界の最高のブレンダーに贈られる「マスター・ブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。

トークショーの雰囲気

12:00の開始時刻前から壇上の周辺にはすでに多くの人が集まっていて、本番の開始前には「練習がてら乾杯しようか」と呼び掛けるなど、会場には和やかな雰囲気が広がっていました。また、YouTubeでのライブ配信もあるということで、全国のファンが画面の前で待機していたことでしょう。

アーカイブはこちらのYouTubeよりご覧いただけます。

第二部 日本のクラフトジンの最前線から 17:00〜17:50

ウイスキー同様、ジンは世界的に大人気になっています。特に日本産のジンの輸出金額は年間50億円に達する勢いで、蒸溜所の数も現在120か所近くに急増しています。そのようなジンの世界の造り手の皆様が、独自のこだわりやクラフトジンの面白さについて語っていました!

アーカイブはこちらのYouTubeよりご覧いただけます。

第三部 焼酎・泡盛の世界と、その独自のこだわりとは 11:30〜12:20

日本が世界に誇る焼酎と泡盛。米・芋・麦・黒糖、そして泡盛の造り手たちが一堂に会し、食中酒としての可能性やその独自のこだわりについて熱く語っていました。さらに、焼酎や泡盛が世界に進出していくには何が必要なのかなどの数ある魅力を語っていました!

アーカイブはこちらのYouTubeよりご覧いただけます。

第四部 日本のクラフトの夜明け、JWの未来について 16:30〜17:20

ジャパニーズフェス最後を飾るのは、特徴あるクラフトの蒸溜所の方々でした。6人中4人が酒造りとは関係のない異業種からの参入で、独自で自由な発想から、日本のウイスキーの未来を語っていました。アイデア溢れるユニークな発想や、起業家精神の源は何か、そして日本酒造りの伝統と関係性について熱いトークが広がっていました!

アーカイブはこちらのYouTubeよりご覧いただけます。

主催者代表/実行委員長 土屋守さんへのインタビュー

今回の開催に当たってこめる想いとは

Dear WHISKY:
今回のイベントの開催に向けてどのような想い、願いを込めていましたか?

土屋さん:
参加者の皆さんに新しい “発見” をしていただきたいと思っています。
今回のように2部制にすることで、1時間程度の休憩の際にお互い交流することができます。それぞれの蒸溜所での話を持ち寄るだけではなく、これまで出会ったことない異業種の方と話すことで新たな発見が生まれるのではないでしょうか。

Dear WHISKY:
来場される方だけでなく、蒸溜所の方のことも考慮した構成だったのですね!

土屋さん:
また、20名以上にものぼる方々のトークショーなどを開催することで、参加者の誰でもがその場で生の声を聞けるうえにオンラインでも同時配信もされます。このトークショーにおいても、
20名以上の造り手同士もお互いを “知っている” けど “話したこと” はないということで、新たな発見に繋がるようにいたしました。

Dear WHISKY:
新しい発見を各々で見つけることでどのようなふうになってほしいと願っていますか?

土屋さん:
時代が移り変わる中で、
日本は、ウイスキー・日本酒・焼酎・ジンなど数多くの蒸溜所があるからこそいろんな可能性を秘めていると思います。お互いの知見が絡み合うことで新たな可能性も生まれるし、世界最高の生産国となり得ると思っています。

ウイスキー文化研究所代表 土屋守さん

まとめ

以上、JAPANESE FES 2022 in TOKYOのイベントレポート第一弾でした!
今回のイベントは、コロナウイルス感染対策として1日2部制での各回定員1000名、完全入れ替え制にて開催していました。また、「ウイスキーフェスティバル」とは異なり国内産のみを取り上げているということで、参加したすべての人にとって魅力的であり忘れられない1日となりました。洋酒と和酒を繋げ新たな発見を生み出した今回のイベントは大成功に終わりました。

次回、参加蒸溜所などへのインタビュー記事を第2弾として公開予定です!
ぜひお楽しみに!

併せてお読みください!

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