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国産ウイスキー山崎50年とは? オークションでの落札事例も紹介

2021.12.29 / 最終更新日:2022.01.02

国産ウイスキーを代表する山崎50年は2005年に販売が開始され、3度に渡って販売されましたが、2011年を最後に販売されていない希少価値の高い銘柄です。

近年の国産ウイスキーブームで価値が大きく高騰し、オークションに出品されれば数千万円の価格で取引されます。

また、山崎の中でも最高酒齢である55年が8,500万円という国産ウイスキーにおける最高価値で取引されたことにより、50年物の価値はさらに上昇傾向にあります。

この記事では国産ウイスキーの中でも最高レベルの価値を持つ山崎50年の概要と特徴を解説し、オークションの落札事例についても詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 山崎50年の製品概要と特徴について紹介
  • 山崎50年のオークションでの落札事例について詳しく解説

山崎ウイスキー50年の製品概要と価格

画像出典:https://www.suntory.co.jp/news/2011/11243.html

項目 概要
価格 100万円
容量 700ml
アルコール度数 57%
販売方法 先着順
発売数量 150本(2011年)
受注開始日 2011年11月9日
出荷開始日 2011年12月13日

参考:サントリー

山崎50年はこれまで3度に渡って、酒販店やデパートで注文する形での先着販売がおこなわれました。

2011年にはこれまでの生産本数の中でも最高になる150本が生産されています。

100万円という価格でありながら当時から発売して即完売するほどの人気銘柄だったようです

抽選販売で運だけに左右されることはなくても、手にするためにはお金だけでなく、販売店を回る時間や購入できる店を見つけられる運も必要な銘柄だったといえるでしょう。

欲しい人が必ず入手できる販売方法ではなく、最後の発売から10年以上の月日が経ち、今後の発売に関する情報もないので、世界中のウイスキー愛好家が求める人気銘柄の一つとなっています

山崎は50年ものに限らず定価の10倍以上の価格で取引されることもある人気銘柄であるため、その中でも最高レベルの熟成年数を持つ50年は別格ともいえる価格となっています。

ウイスキー投資における山崎の価値について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキー投資における山崎の価値とは? 具体的な事例を紹介

山崎ウイスキー50年の特徴


それでは、山崎50年の特徴を解説していきます。

3度にわたって販売される

山崎50年は過去3度に渡って販売されおり、2005年に50本、2007年に50本、2011年に150本、合計250本限定で市場に流通した銘柄です。

しかし、すでに最後の発売から10年以上の月日が経っており、山崎50年がバーで開封されたという報告もあるので、現存する山崎50年は確実に250本を下回ります

今後も発売することがなければ、本数が減ることはあっても増えることはないので、時が経つほど希少価値が上昇することは間違いありません。

さらに50年以上の熟成年数を持つ原酒自体が希少で数が少ないため、今後発売の目途を立てることが難しいと考えられ、仮に発売されたとしても少量の限定生産になることが予想されます。

味わいについて

山崎50年の味わいについて、サントリーは優美で複雑、繊細、そして神秘的ともいえる味わいと述べています。

より詳しい説明としては、伽羅熟した果物のような甘さを含む豊かな芳香を持ち、口当たりがまろやかで、絹のように滑らかなコクを持ち、燻煙香と共に甘く長い余韻が続くようです。

山崎50年を飲みたい方は、特定のバーなどで開封されることがあるので、情報をリサーチして、実際にバーに足を運んで飲む方法があります。

山崎の味わいについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキー山崎の種類ごとの特徴は?熟成年数によって変わる味わい

熟成樽について

山崎50年は50年以上熟成させたモルト原酒のみを使用し、主にミズナラ樽熟成の原酒を使用しています。

ミズナラ樽とはジャパニーズオーク樽とも呼ばれる日本固有のオークを材料にしたものです。

熟成させたウイスキーは伽羅白檀を思わせるオリエンタルな香りが付与され、長期熟成させると赤味のある琥珀色に変化します。

山崎50年もミズナラ樽で長期熟成させたからこそ、深い赤を思わせる液体に変化しているのです

ウイスキーの熟成樽について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキー樽の種類で味わいは変わる!それぞれの特徴をご紹介

山崎ウイスキー50年の落札事例

山崎50年は発売から長い時が経っているため、さまざまなオークションの落札事例があります。

今回はその一部と、50年物の価格にも影響したウイスキーの落札事例に関しても紹介します。

4,600万円で落札

山崎50年は2021年にWINE/LIQUORオークションで4,600万円で落札されています。

こちらのオークションは日本で開催されたオークションであり、出品時の予想価格は2,500万円~5,000万円となっていました。

結果的に予想の範囲内ではありましたが、5,000万円近い4,600万円で落札されることとなりました。

落札価格は年々上昇している

山崎50年は2018年にも香港のオークションに出品されており、当時の落札価格は約3,250万円でした。

2018年から2021年の3年の間で大きく価値が上昇したことが分かります

他にもさまざまな落札事例がありますが、年々その価値は上昇しているのです。

しかし、3年で1,000万円以上の価値の高騰の背景には山崎55年の落札事例が深く関係していることが考えられます。

山崎ウイスキー55年の落札価格

山崎50年を超える最高酒齢が山崎55年であり、2020年に100本限定で抽選販売された銘柄です。

価格は300万円と山崎50年の3倍になりましたが、多くの人が抽選に参加し高い倍率となりました。

しかし、山崎55年は同年6月に発送されて間もなく、8月に香港で開催されたボナムズオークションに出品されることとなります。

落札額は620万香港ドル、日本円に換算すると約8515万円です。

国産ウイスキーの最高価値を記録したこちらのオークションですが、山崎50年の価格にも少なからず影響を与えたことでしょう。

山崎55年について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ジャパニーズウイスキーの山崎55年とは? オークションで最高価値を記録

まとめ

山崎50年の概要と特徴、事例について詳しく解説しました。

国産ウイスキーにおいて最高レベルの山崎50年は最高酒齢ではなくなった現在でも高い人気を持ち、多くのウイスキー愛好家を虜にしています。

オークションなどで購入するのは難しいですが、今後バーで飲める可能性はあるので、最高級のウイスキーを味わいたい方は情報を確認しておきたいところです。

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