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ブラックベルベットの種類と味わい、おすすめの飲み方

2022.12.20 / 最終更新日:2022.12.20

ブラックベルベットは、カナディアンウイスキーの中でもクラウンローヤルに次ぐ売り上げを記録している人気の銘柄になります。

ベルベットとは、柔らかで上質な手触りが特徴の生地ですが、ウイスキーに付けられた理由はベルベット思わせるような滑らかな口あたりであったからです。

甘い香りに、スパイシーな風味、ベルベットのような滑らかな口あたりは、カナディアンの中でも人気であることが納得できる完成度の高い味わいになります。

この記事では、ブラックベルベットの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • フレーバードウイスキーを含めたブラックベルベットの種類を紹介
  • クールベルベットを含むおすすめの飲み方を解説

ブラックベルベットとは

画像引用:https://www.whisky.com/whisky-database/distilleries/details/black-velvet.html

ブラックベルベットは、カナダのアルバータ州レスブリッジにあるパリサー蒸留所から改称されたブラックベルベット蒸留所で製造されています。

アルバータ州といえば同じカナディアンウイスキーのアルバータが作られている場所になりますが、ブラックベルベットも自然豊かなアルバータ州の恩恵を得て作られているのが特徴です。

甘い香りやスパイシーさはあるものの、ライトで滑らかな口あたりであることから、カクテルの材料としても使用されることが多いウイスキーになります

ブラックベルベットの歴史と製造方法について見ていきましょう。

ブラックラベルからブラックベルベットに改称された理由

1951年に初めて熟成が完了したブラックベルベットは当初、ブラックラベルと呼ばれていました。

ブラックラベルといえばジョニーウォーカーのブラックラベル、通称ジョニ黒を連想する方も多いかと思いますが、当初の銘柄名はブラックラベルでした。

しかし、蒸留所の責任者であるジャック・ネピア氏は、初めてブラックラベルを飲んだ時にこれまでに味わったことがない滑らかなウイスキーの味わいに感動します。

ジャック氏は、この味わいをウイスキーの名前に反映したいと考え、その滑らかさを柔らかで上質な手触りが特徴の生地であるベルベットに例え、ブラックベルベットと名付けました

その後、世界的に認められるようになり、幾度かの所有者の変更が起こりましたが、現在はヘブンヒルの傘下にあります。

ブラックベルベットは大きく成長し、販売する市場を広げ、現在では世界でも55ヵ国以上で販売されるようになっています。

フレーバードウイスキーもカナディアンを名乗れる?

ブラックベルベットは、他のカナディアンウイスキーと同様にライ麦、とうもろこし、大麦をブレンドして、樽の中で最大8年間熟成されます。

カナディアンウイスキーを名乗るブラックベルベットは、カナディアンウイスキーの定義に忠実ですが、カナディアンの定義について下記に詳しくまとめました。

<カナディアンウイスキーの定義>

  • 原料は穀物。
  • 麦芽等で糖化し、酵母を用いて発酵、蒸留している。
  • 糖化、酵母、発酵、蒸留、熟成をカナダ国内でしているもの。
  • 熟成に使用する木製樽の容量700L以下。熟成期間は3年以上。
  • 瓶詰時の最低アルコール度数は40%。
  • カラメルまたはフレーバリングの添加が可能

カナディアンウイスキーの特徴は、カラメルまたはフレーバリングの添加が可能である点にあります。

ブラックベルベットは、カラメルと果実のフレーバーを加えたフレーバードウイスキーがラインナップに存在します。

フレーバードウイスキーは、熟成の過程で発生する風味ではなく、後からカラメルや果実のフレーバーを加えることであり、味がまろやかになり飲みやすいことから、ウイスキーを飲みなれていない方にも向いている銘柄です。

近年、非常に人気が高まっており、ブラックベルベット トーステッド キャラメルがリリースされたときは、蒸留所の予想以上に需要が高まりました

カナディアンウイスキーは、フレーバードウイスキーも含めて認められており、ブラックベルベットには複数の種類のフレーバードウイスキーがあるので、ウイスキー初心者の方を含めてフレーバードウイスキーから試してみるのもいいかもしれません。

カナディアンウイスキーを含む世界5大ウイスキーの定義についてはこちらの記事で紹介しています。

世界の五大ウイスキー!産地によって香りや味に違いが出る理由とは?

ブラックベルベットの種類と味わい

ブラックベルベットの種類と味わいについて詳しく見ていきましょう。

  • ブラックベルベット オリジナル
  • ブラックベルベット リザーブ
  • ブラックベルベット トーステッド キャラメル
  • ブラックベルベット アップル
  • ブラックベルベット ピーチ

ブラックベルベット オリジナル

画像引用:https://www.blackvelvetwhisky.com/

ブラックベルベット オリジナルは、カナディアンウイスキーの熟成年数の基準において最低限である3年の熟成期間を経たスタンダードボトルの立ち位置にある銘柄です。

キャラメルとバニラとココナッツの香りに、ほのかにスパイシーで滑らかな味わいが特徴になります。

ブラックベルベットを試してみたい方で、特にこだわりがなければ最初はこちらの銘柄から味わってみるのがよいでしょう

ブラックベルベット リザーブ

画像引用:https://www.blackvelvetwhisky.com/

ブラックベルベット オリジナルの上位ボトルとなるのが、8年熟成されたリザーブになります。

酒質はミディアムであり、ナッツ、モルト、スパイスのノートが複雑に絡み合うドライでありながら、まろやかな味わいのウイスキーです。

次に紹介する3つの銘柄はフレーバードウイスキーとなっているので、高級なブラックベルベットを味わいたい方はこの銘柄がおすすめになります

ブラックベルベット トーステッド キャラメル

画像引用:https://www.blackvelvetwhisky.com/

ブラックベルベットにキャラメルのフレーバーを加えた、甘くて香ばしいフレーバードウイスキーになります。

キャラメル、トフィーの甘い香りに、クリーミーな後味が長く続きます。

アメリカでの人気が高く、紅茶や牛乳で割る飲み方も相性が良いと評判のある銘柄です

ブラックベルベット アップル

画像引用:https://www.blackvelvetwhisky.com/

こちらもその名の通り、ブラックベルベットにフレッシュなりんごのフレーバーを加えた銘柄になります。

酸味があり爽やかなグリーンアップルのフレーバーのなかに、ブラックベルベルトそのものが持つ風味が際立ちます。

ウイスキーとりんごの組み合わせは相性が良いため、純粋にりんごが好きな人を含めてこちらの銘柄から試してみるのも良いでしょう

ウイスキーとりんごジュースは相性がいい? おすすめの飲み方を紹介

ブラックベルベット ピーチ

画像引用:https://www.blackvelvetwhisky.com/

ブラックベルベットに新鮮な甘い桃のフレーバーを加えたフレーバードウイスキーになります。

フレッシュな桃の風味は、ブラックベルベットの風味と絶妙なバランスを保っており、よりまろやかな味わいです。

果実のフレーバーは2種類ありますが、桃とりんごでお好みの種類のフレーバードウイスキーを選ぶのがおすすめになります

ブラックベルベットのおすすめの飲み方

ブラックベルベットのおすすめの飲み方を紹介します。

  • ストレート
  • クールベルベット

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

ブラックベルベットは、フレーバードウイスキーを中心にラインナップが展開されており、スタンダードボトルもライトで飲みやすいことからストレートが飲みやすい銘柄になります。

ブラックベルベット本来の味わいを楽しむために、オリジナルとリザーブを選んで飲むのもおすすめであり、お気に入りのフレーバーを選んで飲むのも良いでしょう

ハイボールやロックで飲むのも合うので、どの銘柄も基本的に飲み方を選びません。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

クールベルベット

画像引用:https://www.blackvelvetwhisky.com/canadian-whisky-drinks/cool-velvet.php

ブラックベルベットは、カクテル作りに適したウイスキーであり、公式サイトでも各銘柄に合ったカクテルを紹介しています。

今回は、ブラックベルベット オリジナルを使用したクールベルベットの作り方とレシピについて紹介します。

材料

  • ブラックベルベット オリジナル
  • レモネード
  • ミントの葉
  • ミントの小枝
  • ブルーベリー

作り方

  1. カクテルシェイカーに氷を入れる
  2. ウイスキーとレモネードとミントの葉を入れる
  3. よく振ってからグラスに注ぐ
  4. ブルーベリーとミントの小枝を飾って完成

ウイスキーとレモネードの割合は、1:2の割合がおすすめになります。

他にも様々なカクテルがブラックベルベットをもとに作れるので、お好みのカクテルを作ってみましょう

まとめ

ブラックベルベットは、カナディアンらしい滑らかで飲みやすい口あたりを持つだけでなく、フレーバードウイスキーのラインナップも幅広いことも特徴です。

日本ではウイスキーではなくリキュール類に該当するフレーバードウイスキーですが、カナダではフレーバーを後から加えたウイスキーもカナディアンウイスキーとして認められています。

フレーバードウイスキーを中心に近年では人気が高まっているので、ベルベットのような滑らかな口あたりとフレーバーの組み合わせを楽しみたい方におすすめのウイスキーです。

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