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碧aoは世界をつなぐウイスキー!味とおすすめの飲み方は?

2021.09.15 / 最終更新日:2024.03.19

ウイスキーは育まれた土地の気候や風土の影響を大きく受けます。

世界各地にその土地を代表する個性的なウイスキーが存在するほどです。

今世紀に入ってからは、ジャパニーズウイスキーもその個性とおいしさを世界に認められるようになりました。

そして、世界5大ウイスキーの1つに含まれるほどになったのです。今やいろいろな味のウイスキーがあり、それぞれよさが認められています。多彩な味を認め、多様な味わい方が可能になった現代。

今回はそのような時代にぴったりのウイスキー碧aoについて解説します。

碧aoとはどのようなウイスキー?

碧aoは、世界の5大ウイスキーをブレンドしたウイスキーです。

スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズの5種類を、5大ウイスキーといいます。

ウイスキーは、それぞれの地域の歴史や風土、気候などに合わせて原材料が選ばれ、作り方が工夫されているため、いずれも個性的です。

そのような際立つ個性を持つウイスキー同士を掛け合わせても、元を超える魅力的なウイスキーが生まれるとは限りません。

個性と個性がぶつかってせっかくのよい部分が失われてしまうか、それぞれがケンカしてうまくまとまらない可能性があります。

2種類の異なる個性を結び付けるのでさえ一筋縄ではいかないのに、5種類ともなれば更に難題です。

5大ウイスキーをブレンドするということは誰もが考えそうなことですが、実は世界中の蒸留所ができずにいたことでした。

その難題にチャレンジして成功したのがサントリーです。

2019年、SUNTORY WORLD WHISKYとして碧aoが発売されます。

サントリーには、5大ウイスキーすべてをブレンドして、新たなおいしいウイスキーを作り出すという難題にチャレンジできる土壌がありました。

1つは、自社の持つ蒸留所だけで、ブレンドに必要な5大ウイスキーすべてを調達できるという、世界的にも珍しい土台です。

2014年、サントリーはアメリカのビーム社と手を組み、ビームサントリーが誕生したことで5大ウイスキーのブレンドが実現可能になりました。

もう1つは、約一世紀にわたって脈々と受け継がれてきた高いブレンド技術の存在です。

サントリーの創業者・鳥井信治郎氏は、初代マスターブレンダーでもあります。

山崎の地に蒸留所を建て、本場スコットランドの手法を取り入れながら、日本の気候や風土になじむウイスキーの開発に試行錯誤しました。

ウイスキーになじみのない当時の日本人においしいと感じてもらうためには、繊細なブレンドの技が不可欠でした。

そうして誕生したのが、歴代のブレンデッドウイスキー「白札」「角瓶」「オールド」「ローヤル」です。

信治郎氏がマスターブレンダーを退いた後は次男の佐治敬三氏がその役割を担い、その後も血族がマスターブレンダーを引き継いできました。

マスターブレンダーは、原酒の品質管理をし、テイスティングによって樽ごとに異なる原酒の出来を見極め、どの樽をブレンドに使用するかを決めます。

そして、どの樽の原酒をどれくらいの割合でブレンドするかレシピを作成するので、とても繊細で高度な技が必要です。

サントリーには、世界中を魅了する技を持つブレンダーが存在したため、世界5大ウイスキーのすべてをブレンドするという難題の解決が可能になったのです。

碧aoの特徴は?

碧aoは世界5大ウイスキーそれぞれの持ち味を残しながら、1つのまとまった味に仕上げているのが特徴です。

飲み方によって、それぞれの個性が顔を出す、新感覚のウイスキーといっても過言ではありません。

それぞれの個性が主張しすぎず、それでいてどれも埋もれていないというのが、碧aoの味わいの不思議さです。

サントリーが誇るブレンダーの絶妙な原酒選びと、ブレンドのテクニックの高さによるものなのでしょう。

5大ウイスキーは、ビームサントリーの持つ5つの蒸留所から選ばれています。

スコッチウイスキーを供給しているのは、アードモア蒸留所とグレンギリ―蒸留所です。

1898年創業のアードモア蒸留所は、スペサイドに位置し、麦芽を原料とするモルト原酒を作っています。

ここでつくられる原酒は、さわやかなハイランドスモーキーが特徴です。

グレンギリ―蒸留所は、1797年創業とハイランドで最も古い歴史を持ちます。

北海油田の天然ガスを熱源に使用した最初の蒸留所です。ハイランドモルトらしさは、蜂蜜の香りやスパイシーさに現れます。

アイリッシュウイスキーは、クーリー蒸留所からです。

ウイスキーの製造を始めたのが1989年からという比較的新しい蒸留所です。

アイリッシュウイスキーはノンピートでまろやか、雑味もあまりありません。

フルーティで軽く飲みやすいと感じる人が多いようです。

しかし、クーリー蒸留所は、他の多くのアイリッシュウイスキーの蒸留所とは異なり、スコッチウイスキーと同様の製法で蒸留しています。

香りや味わいはアイリッシュなのに、作り方はスコッチという珍しい蒸留所です。

アメリカンウイスキーの供給は、ジンビームクレアモント蒸留所からになります。

1795年創業の蒸留所で、アメリカでNo.1と評されるバーボンをつくり出している蒸留所です。

ジンビームの特徴といえば、バニラのような甘い香りとまろやかな飲み口、すっきりと消えていく余韻でしょう。

カナディアンは、アルバータ蒸留所からの供給です。

カナディアンウイスキーは、カナダの厳しい法律をクリアしているのが特徴で、アルバータ蒸留所も、カナダ産の上質なライ麦と、澄んだグレイシャルウォーターにこだわっています。

滑らかで穀物の香りや味わいがしっかり感じられるのが特徴です。

ジャパニーズウイスキーは、日本最古のモルト原酒の蒸留所である山崎蒸留所と、世界的にも珍しい森の中に建つ白州蒸留所から供給されます。

山崎蒸留所は、重厚かつ華やかな味わいが特長です。

一方、白州蒸留所のモルト原酒は、森に育まれ適度にミネラルを含む天然水によって仕込まれます。

軽快で爽やかな香りと味わいが持ち味です。

碧aoは、飲み方によって現れる個性が異なります。

それぞれの蒸留所でつくられた原酒が持つ個性が、飲み方の違いによって見え隠れするのです。

多彩な飲み方が可能な点も、碧aoの特徴といってよいでしょう。

碧aoの種類と味は?

碧aoは、ボトルサイズが700mlと350mlの2種類ありますが、中身は1種類だけです。

色は琥珀色で、アルコール度は34度。

香りも味も複雑です。

開栓後すぐに、華やかなバニラ香とパイナップルのような甘酸っぱい南国フルーツの香りがします。

その後を追いかけてくるのが、まろやかでクリーミーな甘い香りと、樽由来の深いウッディーな香りです。

舌触りは滑らかで、最初に甘さを感じ、その後シナモンのようなスパイスを感じます。

主張し過ぎない甘さとスパイシーさ、香ばしい樽香、スモーキーフレーバー。ほどよい余韻が複雑に絡み合って続きます。

碧aoのおすすめの飲み方は?

どのような飲み方をしても楽しめるのが、碧aoというウイスキーです。

もともと多様な飲み方を想定してつくられたウイスキーだからです。飲み方を変えることで、味わいがガラッと変わります。

シングルモルトのようにウイスキーそのもの味わいをじっくり味わうならストレートがおすすめです。

5大ウイスキーをまとめ上げた、ブレンダーの技をとことん味わいましょう。

スコッチのスモーキーさやバーボンの甘さを感じるならトワイスアップもよいでしょう。

加水することで香りが際立ちます。

水の温度や量を少し変えることで、表情がガラッと変わるので、水割りをするなら、少しずつ水の量や温度を変え、自分好みの香りや味わいを探してみるのもおすすめです。

大きめの氷を入れてロックで飲むと。時間の経過とともに味わいが変わっていきます。

じっくり時間をかけて飲むならロックでもいいでしょう。

グラスの中の一杯で、さまざまな味を楽しめます。

もちろん、ハイボールやカクテルのベースにもぴったりです。

多様な味わい方を楽しめるのが碧aoの魅力

ウイスキーは生まれ育った場所によって異なる個性が現れるお酒です。

生まれ故郷の異なるさまざまな原酒が出会うことで、新たな個性が生まれます。

絶妙なブレンドの技によって生み出された新たなウイスキーは、これまでとは違う楽しみ方もあるはずです。

さまざまな飲み方を試して、碧aoのおいしさをもっとも堪能できる方法を見つけてみましょう。

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