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市場から見るウイスキー投資の魅力:近年注目されるスコッチウイスキーカスクを資産運用商品に

2021.07.30 / 最終更新日:2023.02.19
近年、ウイスキーカスク投資(=ウイスキー樽への投資)が注目されていることがご存知でしょうか。 海外では、新規投資家のうち約61%が、「最も投資したい資産クラス」として、株式や不動産などの資産クラスを差し置いて、 “ウイスキーカスク投資”と回答する調査結果が出ています。 さらに、今後の投資市場の中心となりつつある”ミレニアル世代”の約77%が、投資先候補として”ウイスキーカスク投資”を選択しています。 本記事では、市場から見るウイスキーカスク投資の優位性、注目度、今後の成長性など、日本国内ではまだまだ情報が少ないウイスキーカスク投資の魅力についてご紹介をさせていただきます。 ぜひこれを機会に、皆様にも世界で最も人気の高いスコッチウイスキーを、カスク(樽)で保有していただき資産形成の一部としていただけたら幸いです。
ウイスキーカスク投資が注目される理由
  • 高い成長率(年間平均12%以上
  • 所有権が発生(証券が発行)
  • 高い流動性(売買は自由)

投資対象としてのウイスキーカスクとは

ウイスキーといえば、一般的にはバーや酒屋で見かけるようなボトル詰めされた状態のものを想像される方が多いかと思いますが、ボトル詰めされる前は樽(カスク)の中で何年も、何十年も熟成されていることをご存知でしょうか。そして、熟成年数が経過したウイスキーは、より価値が上昇し高値で取引されることがあります。 今回ご説明するウイスキーカスク投資では、ボトル詰めされる前のウイスキーの原酒が入った状態の円筒形の木樽(カスク)が投資対象であり、ウイスキーカスク投資を一言でご説明すると「ウイスキーの樽(カスク)の熟成が若いうちに購入し、熟成年数が経過し価値が上昇したタイミングで売却益を得る投資」のことです。 特に、ウイスキーの中でも人気の高いスコットランドのスコッチウイスキーが投資対象です。スコッチウイスキーは、ウイスキーの発祥と言われるほど歴史も古く、とても多くのファンが存在するため、価格の健全な成長性が期待でき、流動性も非常に高いため、投資対象として近年非常に注目されてきております。 当社が運営する、ウイスキーカスク投資の専門サイト「カスクインベストメント」でも、多くのスコッチウイスキーを取り扱っており、複数の樽の管理会社(蒸留所のカスクを安心安全に管理する専門業者)と契約をしておりますが、どの樽の管理会社でもカスク提供から1週間もたたないうちに、入れ替え(完売)が発生しているほど人気の高い商品となっています。

カスクが投資対象になった訳

ウイスキーの中でも、特に世界中で人気の高いスコッチウイスキーですが、スコットランドで製造されたすべてのウイスキーがスコッチウイスキーと呼ぶことができるわけではありません。スコッチウイスキーとして認定されるためには、下記のような厳しい条件が存在します。そのため、希少性も高く、スコッチウイスキーの成長性の高さの理由となります。

1.原料は、水・酵母・大麦麦芽などの穀物を使用すること。 2.スコットランド内の蒸留所で、糖化・発酵・蒸留をすること。 3.アルコール度数94.8%以下で蒸留すること。 4.容量700リットル以下のオーク樽に詰めること。 5.スコットランド国内の倉庫で3年以上熟成させること。 6.瓶詰め時の添加物は水と色調整のためのカラメルのみ。 7.瓶詰め時のアルコール度数は40%以上であること。

特に、「5.スコットランド国内の倉庫で3年以上熟成させること」にあるように、スコッチウイスキーとして販売するには、樽詰めから最低でも3年は熟成する必要があり、平均では約9年ほど熟成させ、ボトル詰めすることが一般的です。 そのため、蒸留所が収益を得るまで非常に長い年月が必要で、その間蒸留所は樽の管理費、人件費、保険料など様々なコストを支払う必要があり、特に規模が小さな蒸留所は資金繰りが非常に厳しい状態が何年も続いておりました。 そこで、蒸留所は樽の管理会社を経由し、自身の蒸留所で製造するウイスキーの樽を1年目の熟成が若い状態から投資家に販売することで、蒸留所の収益を安定化させるというプラットフォームを作り出しました。熟成1年目の若い樽は、購入単価も約GBP5,000前後〜(約70万円前後〜)と、投資対象としては比較的安価のため、海外投資家の中では近年非常に注目されている仕組みとなります。 ウイスキーカスク投資の仕組みから保管方法、売却までの流れを知りたい方は、下記にてご説明しておりますので、ご参照ください。 https://dearwhisky.com/knowledge/cask-investment-structure/

多様化する購入者層

樽の管理会社の独自の調査・販売データでは、ウイスキーカスクの購入者は19歳から91歳までと幅広い年齢幅になっており、様々な年代から購入されていることが分かります。主な購入者の大半は男性で占めていますが、2020年実施の調査で女性と回答した購入者の割合は、2019年に比べて36.38%も増加しており、男女関わらず購入が増えてきています。 世代ごとの購入者層を分類すると大多数の購入者は、47.40%を占めるジェネレーションX(41~56歳)に属していると分類され、次いで31.15%を占めるミレニアル世代(25~40歳)が続き、17.19%を占める第二次ベビーブーム世代(57~66歳)が3番目になっていますが、全体購入者の31.15%を占めるミレニアル世代(25~40歳)は、2020年の最新の調査結果からはミレニアル世代の購入者の割合が2019年よりも55.75%増加しており、今後ミレニアム世代からの購入者が高い増加が予想されます。 ミレニアム世代の購入者増加の傾向は、既存の投資家だけでなく新規の投資家がウイスキーカスクを購入していくため需要が高まり、カスクの価値が上昇していくと推察されています。 また、投資家の国籍別では、イギリス、香港、シンガポール、オランダ、中国、台湾、ドイツ、アイルランド等の投資家達からウイスキーカスク投資が行われており、日本ではまだウイスキーカスク投資の認知度は非常に低い状態です。 海外投資家のうち、無作為に抽出された約2,000人を対象としたアンケート結果では、約60%以上の回答者が株式や不動産、暗号通貨、その他さまざま資産を差し置いて、今後最も投資したい資産として“ウイスキー” を選択しています。 さらに、ウイスキーへの投資を検討したことがある人が2021年では全回答者の76.0%もおり、半年前に実施した同様の調査に比べて25.46%の増加を示していることから、ウイスキーカスク投資への注目度が伺えるかと思います。 特に、ミレニアム世代(25~40歳)の回答者のうち、77.4%もの人が、今回の調査の「自己資産を強くし、守るために検討する投資先の選択肢」の一つとしてウイスキーを選んでおり、潜在的に強力な購入層となっています。

ウイスキーカスク投資への注目が集まる要因

上記のグラフは、2018年7月にGBP10,000Pの初期投資を行ったと仮定した場合に2020年12月までの価格推移を表したグラフです。 2019年の2月頃の新型コロナウィルスの世界的に広がり始めた時期も、CASK INDEXには大きな影響はなく、2020年12月時点では、同じ現物資産であるGOLD:金(グラフ上:茶色い線)と、CASK INDEX(グラフ上:紺色の線)は実物資産として底堅く人気なのもり、安定して上昇傾向となっています。 アメリカの代表的な株価指数である、S&P500 INDEXと比較してもCASK INDEXは非常に高いリターンとなっています。 インフレ対策として、実物資産であるウイスキーカスク投資が注目されていることも、経済の不確定要素に備えたいミレニアル世代も含めた幅広い世代がウイスキーカスクを購入する理由の一つに挙げられます。

ウイスキーカスク投資の投資額例

ウイスキーカスク投資で購入できるスコッチウイスキーカスクの平均購入単価は、GBP(ポンド)で約GBP5000〜であり、日本円に換算すると約750,000円~3,000,000円のカスクが、全体の約70%を占めています。手頃な価格で、ご予算に合わせて購入も可能なところも、人気の要因ともいえるかもしれません。 当サイト「カスクインベストメント」で上記同様の価格帯が最も多いですが、有名銘柄などで、熟成年数が進んだカスクだと、約5,000万円〜1億円ほどのカスクも販売しています。熟成が進んでいるカスクは、保有期間が短い傾向にありますので、経営者や短期で保有したいニーズにもお応えが可能となります。

具体的な年間成長率を知りたい方へ

この記事では、ウイスキーカスクの市場成長性、投資家からの注目度などをご紹介させていただきました。 有価証券などと比較しても、十分魅力的なウイスキーカスクの成長性と、購入単価の幅広さ実物資産として、など様々な魅力のあるウイスキーカスク投資は、すでに海外では非常に注目されている投資先のひとつとなりました。 それでは、実際にスコッチウイスキーのエリア毎で、実際にはどのくらいの成長率となっているのか、下記にてご紹介をしたいと思います。 https://dearwhisky.com/knowledge/cask-investment-whisky/

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