アルタベーンという名前は、ゲール語で「ミルク色をした小川」を意味します。カナダのシーグラム社(シーバス・ブラザーズ社)がオープンした蒸留所で、最先端の設備を誇る近代的でありつつ、伝統的なパゴダ屋根を設置するなど、伝統的な蒸留所を踏襲したスタイリッシュなデザインとなっています。元々はシーバスリーガルを作るための原酒製造のため創設されていました。2000年のシーグラム社の酒類事業からの撤退を受け、現在のペルノリカール社が引き継ぎました。2002年には一度操業停止するも、3年後の2005年に再開しています。 年間420万リットルの生産が可能ですが、原酒のほとんどが「100パイパーズ」のブレンド用で、シングルモルトとして販売されるものはごくわずかとされています。 「100パイパーズ」は、アジアマーケット、特にタイやインドで近年売り上げを伸ばしており、年間1700万本を販売するなど急成長を見せているブレンデッドウイスキーです。 アルタベーンは、スペイサイドとしては珍しいスモーキーなものも作っており、生産量の30~50%をフェノール値10~20ppmのピート麦芽で仕込んでいます。
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